キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

香川・ミニ遍路と伊吹島の旅 ~その3~

伊吹島に立ち寄り、「トイレの家」を後にした続き。

 

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「泉蔵院」というお寺へ寄り、ミニ遍路スタート。
ミニ遍路のことは別のところで書くとして。
島を見下ろせるこのお寺には墓地も併設されている。
墓地はお寺の敷地内と、すぐ外側にも設けられている。
この島でも塩飽諸島で見られた「両墓制」の文化があったらしく、前者が詣り墓、後者が埋め墓だという。
お寺の敷地内に死体を直接埋めることが許されなかったため、このような分け方をされているとか。

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そこからは坂を下り、渡船のあった真浦港とは逆にある北浦港へ。
時計回りに歩くと、ひたすら工場が続く。
この島の名物である「いりこ」の加工工場である。
6~8月にフル稼働するらしいが、時期が違うためどこも静かである。
それでもあちこちから、いりこの香りが漂ってくる。

 

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真浦港に戻ってからは、さらに西側へ。
「伊吹クリーンセンター」なる施設を左折すると、細い下り坂が続く。
この場所は地図にも記されておらず、道もほとんど整備されていない。

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海岸へ降りると、目の前には大きなイスが置かれている。
イスといっても人が座れるようなレベルではなく、高さだけで3~4メートルはあるシロモノだ。
先ほどの「トイレの家」みたいに、いつか芸術祭でもあったときに作られたものだろう。
それにしても、こんなふうに放置しているなんて、実にもったいない。

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さらに海岸を進むと、廃工場がある。
ここも、いりこ工場だったのだろうか。
すっかり風化し、誰も手入れされていない建造物と光景に、えも言われぬ哀愁を感じる。

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終日島を散策しようかとも思っていたが、お遍路もひととおりまわれたし、13:30の渡船で観音寺へと戻る。

 


なんか小出しですいません。
つづく。