キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

愛染、金剛

まともに「登山」というものの活動をはじめて、2回目。
まさか2回目で、雪山に挑戦するとは。

というのは、ややおおげさではあるが。
土曜日は、会社の登山部さんの企画で、金剛山へと行くこととなった。

なんでも、大阪府で標高がもっとも高い場所だそうな。
しかも、思いっきり雪が積もっているそうな。
「スキーウェア着てきてもいいくらい」との事前連絡があったが、きっと歩くと暑くなるだろうし、薄い服を何枚も重ねて挑んだ。


河内長野駅で集合し、バスで登山口へ。
バスはぐんぐんと坂を上り、いつしかまわりの道路には雪が見える。
標高が高い山だとはいえ、実質登る距離はそう長くはない。

到着し、いざ出発と意気込んで進むと、そこは駐車場へ向かう道であった。
いきなりの失敗に、やや不安がつのる。


暑い!
道の脇に雪が積もっていたりするのだが、とにかく気温が高い。
スキーウェアを持参しなくてよかった。
重ねていた服を1枚ずつ脱ぎ、いつしか長シャツ1枚になっていた。

登っていくにつれ、道に雪が増えてゆく。
雪というか、厳密には雪が溶けてアイスバーンになった状態。
やがで道が雪で覆われ、とても普通に歩ける状態ではなくなってきた。

ここで登場したのが、「軽アイゼン」。
靴にはめることで、スパイク状に出っ張った金具が雪にひっかかり、滑らず歩けるというものである。
1,000円で買った簡易的なものであるが、装着したとたん、雪でまったく滑らなくなった。


途中にあったキャンプ場で、ひと休憩。
この登山部で今回初の試みである、「お湯をわかしてコーヒータイム」を決行した。
みんなが飲めるようにと、お茶や紅茶をじゅうぶんな量用意して行ったが、他のみなさんもそれぞれ用意しており、どれを飲むか悩むほど。
お菓子も大量にふるまわれ、ほぼ昼食タイムのような時間を過ごす。


再出発して少し行くと、大きな鳥居が立ちはだかる。
さらにそのまわりには、太く立派な杉の木が多数並ぶ。
霧がかった光景も手伝い、「幻想的」という言葉しか思い浮かばない景色が広がる。

そこからは参道になっているらしく、しばらく行くと山頂に到着。
そこに食堂があるので、みんなで昼食。
12時到着予定だったのに、気がつけば14時になっていたのは、あいかわらずの休憩の多さによるものか。
でも、このくらいゆるいペースだからこそ、喜んで参加できるのだ。


食堂でゆっくりしてからは、下り坂を20分ほど歩いて、ロープウェーで下山し、解散。
正月でしっかり蓄えられた脂肪の消化には、少なからず効果はあったことだろう。

が、アイゼンという慣れない装備での歩行は、ふだん使わない脚の筋肉を刺激するので、次の日内モモが痛くてたまらなかった。