大好物を、「もうイヤ！」というほど食べてみたい。
そんな願望に、似ているのかも知れない。
早朝の冷え込みが強くなるこの季節、午前5時に起きて、わざわざ名古屋まで、満腹感を味わいに向かう。
土曜日は、名古屋は「ポートメッセなごや」という、大型イベント場へ。
そこでは、僕が前々から好きである、フリマが開催されている。
たいがい、フリマの出店ブースの数といえば、100か200ほど。
関西最大級といわれるイベントでも、600ほど。
それをもしのぐ4,000ブースというのだから、もう「すごい」というレベルではない。
そんな「マンモスフリーマーケット」の会場へ着いたのは、午前8時半。
当然ながら、すでにブース出店者が、あわただしく搬入をはじめている。
出店者の群れだけでもかなりの数なので、期待はどんどんふくらむ。
とはいえ、開場の10時までには時間がありすぎるので、おとなしく車の中で仮眠をとる。
開場、5分前。
そろそろ列に並ぼうと、入場口へ向かってびっくり！
開場前の蛇行だけではおさまりきれず、歩道にまで及ぶほどの列。
まさか入場に、20分も待たされるなんて。
会場は、3つの建物にわけられている。
まずは、いちばん小さい「第2展示館」へ。
小さいといっても、ここだけでもう、関西の最大級フリマに近いブースがある。
ブースは、一般・企業・ものづくり、と大きく3種類がある。
なんとなく区分けはされているようだが、基本はそれぞれがごった返している感じ。
最近どこのフリマも企業が多いなか、一般ブースが多いことがうれしくてたまらない。
目標は、「すべてのブースを見てまわる」。
さっそく「第2展示館」で衝動買いをしもって、ひととおりまわったころには、すでに1時間半経過していた。
そこから「第3展示館」へ向かい、どぎもを抜かされる。
もう、想像以上の広さ。
行けども行けども、ぜんぜんブースを見終われない。
きりのいいところで、空腹を感じたので、お昼休憩。
お昼は、会場の外でB級グルメイベントをしている。
「車で販売」という条件で、20件ほどのブースがある。
目移りするも、ただただ気分で、「金沢カレー」をいただく。
本場で一度食べたことはあるが、こってり濃厚で、やはりうまい！
ただこういうイベントもののごはんって、1人前では足りへんのよね～。
ということは折り込み済み、持参したおにぎりで満腹感を得る。
再び、だだっ広い「第3展示館」を途中からまわる。
が、午前中のスタミナはなく、バテてしまう。
体力的なものもあるが、満腹感によるだるさだとか、めまぐるしく商品を見てまわる精神的な疲労とかもあるのだろう。
休憩しながらも、ようやくすべて見終わり、最後は円形の「第1展示館」へ。
ここが、さらにまた広い！
時間は午後2時。
イベントが終わる午後5時まで、まだまだ時間はあるぞ。
と思っていたのが、甘かった。
午後3時をまわったころから、一般ブースが次々とお店をたたんで行く。
もうこの時点で、「すべてまわる」という目標が、実質未達成となる。
さらに、そんな歯抜けな状況でもまわり切るのが微妙となり、1ブースずつでの見切りが非常に速くなる。
何とかすべて見終わったのが、午後4時半。
もう疲労困憊（こんぱい）であるが、これで「こりごり」だとは思わない。
というのも、翌日もまた、同じイベントに参加するからである。
それにしても、なかなか宿がとれず、ようやく予約できた宿まで、車で2時間というのはいかがなものか。
ふだんの1週間分のカロリーを、1日で消化した気分である。
