キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

ほっこり電車

ぎゅうぎゅうと圧力を感じるほどではないが、隣の人とのすき間がほとんどない状態の、満員電車。
よりによって、JR西日本学研都市線の運転は、急ブレーキ・急発進を訓練されているのかと思えるほど、荒い。
つり革を持っていても、立っていることが辛くてたまらない。

つり革に手が届かない方なら、なおさらであろう。


電車が、ある駅を出発。
すると、壁側に立っていた若い女性が、何やらモソモソと動いている。
まわりもその様子を察し、女性のまわりに少しずつ空間ができる。

空間のすき間をぬって、女性が壁から離れる。
と同時に、女性の目の前にいた老人の腕を、そっと引く。
「よかったら、もたれてください」

なるほど、座席をゆずる以外にも、こういう気遣いもあるのか。
ひどく感激し、よほど「グッジョブ!」と賞賛しようと思ったことか。
もちろん、人が多いし、上から目線になるので、賞賛は視線でコッソリと行ったに過ぎないが。


人のために何かしてあげられるって、言葉ではなんぼでもキレイゴト並べられるけど、実践せな意味ないからね。
3年前、「7割の人が座席をゆずる」という、東京の人に聞いたアンケート結果を見たことがある。
ちょうどそのころ、仕事で東京にいて、ほぼ毎日電車に乗っていた。
10ヶ月住んでいたが、電車で席をゆずる人間を目撃したのは、ゼロ人・・・

すべての東京の人が、とは言わない。
が、少なくとも大阪ではありえないことである。
地域どうこう言いたいのではなく、ほんまに思ってるなら態度に出よう、ということを言いたい。

という僕も、タイミングを逃して座席をゆずる機会を逃す、なんてことがたまにある。
まだまだ未熟やな、と教えられる一件であった。


ってなんか、宗教誌の記事みたいなこと書いてもうたなぁ。
いやいや、何も入ってませんし、何も立ち上げてませんよ。
子分を増やしてくれても、ランクアップとかしませんからね。