キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

大正!廃墟サミット ~その3~

3度にわたる0次会が終わり、いよいよ本番。

 


【1次会:くろしを】
1軒目は、あらかじめ下調べていた「くろしを」。
いかにも個人経営な見た目のお店なのだが、それよりも入口に置かれているテレビが気になる。
明らかに個人撮影で作った、YouTubeっぽいビデオクリップが流れているのだ。
2台あって、2台とも店主と思われる人が歌っている。


いざ店内に入ると、壁には映画のポスターをパロディ化した、店主の顔が並ぶ。
店主の坊主姿を自身でいじったような内容だ。
何だろう、このただならぬB級感は。


ひととおり注文を終えたところで、奥から店主が登場。
「満席になったので歌わせていただきます」
ええっ?歌?
戸惑う時間もないまま、気がつけば店主のリサイタルが始まる。
オリジナルで作った阪神の選手の応援歌は、全部で3番ある。
しかも1番が長い!
通常の曲の2番くらいあるので、実質ミニアルバムくらいの尺で歌われた。
各テーブルをまわってくるので、こちらも無視するわけにはいかない。
リサイタル中、他の店員さんは忙しそうに動き回り、通路に立つ店主を「邪魔!」と言わんばかりの顔で押しよけたりして動く。


ようやく歌が終わったところで、「これ歌聞いてくれたお礼」と、各テーブルにお菓子が配られる。
何このサービス?


ちなみに料理は、まぐろを中心とした魚介がメイン。
正直なところ、メニュー全体的にあまり種類が多いとはいえないが、まあ十分である。
値段も高すぎず安すぎずといったところ。
いざ出てきた魚は、これまたうまい!



ひととおりお魚をいただき、お肉も何か食べないなと思った矢先、「これサービスです」と店員が持ってきたのは、何とすき焼き。
おいマジか?
一般的に2人前くらいの量だろうか、これがサービスで出すとなれば、料理の単価はぐっと少なく感じる。
実際、1時間半ほど居座って飲んでいたけれど、ひとり2,000円ちょっとで済んだ。


いや~、これは満足!
ただ、あらかじめこういうお店であることを知っていれば、もっと楽しめたかも?とも思ったり。

 


つづく。