いわゆるディープスポットと呼ばれる場所には、それなりに行き尽くしたつもりでいた。
飲み屋においても、立ち飲みや角打ちなどが好きなのもあり、たいがいのディーブな場所は知っているつもりでいた。
そんな自負が、もろくも崩れ落ちるとは。
間違いなく、トップクラスのディープスポットに巡り会えた。
金曜日は仕事が終わった後、大阪に向かった。
久しぶりに市内での飲みである。
午後7時にあつし君と合流したのは、野田。
ここに「地獄谷」という、ディープな飲み屋街があるとテレビで見ていたので、いつか来たいと思っていた場所である。
まずは野田の商店街を歩く。
それなりの広さを持つアーケードは、店舗もたくさんあって、なかなかいい雰囲気である。
野田で飲むなんて今までしなかったが、これだけ栄えていればもっと飲み屋街として有名になっていいものだが。
だが、今回の目的にはここではない。
にぎわう商店街より1本、本当に細い路地を入っていく。
するとそこには、路地裏だというのに店舗が並んでいる。
昔ながらのスナックみたいなものもあるが、比較的新しくきれいな店舗が多い。
こんな場所なのに、新店が多いってどういうこと?
ただ、オープンしている店舗は多くない。
バーとかも多いみたいなので、もしかして時間が早いのか?
ひととおり路地裏を歩いてみたが、いずれのお店も席数が少ない。
こうなったら、店を選ぶというより2人では入れそうなところに入るしかない。
つづく。