キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

港区角打ちめぐり ~その1~

コロナ禍が落ち着きつつあるので、今まで自粛していたことをやりたくなった。
今週末は相変わらず予定がなかったので、ひとり遊びの引き出しを漁ってみた。
そうだ、角打ちをしよう。


今まで行ったことなくて、角打ちのある場所はないかな?
Googleマップで調べたところ、意外や意外、港区にめちゃくちゃ角打ちがある!
これはもう、行かない理由がない。

 


さて土曜日、弁天町駅で降りる。
駅前はほとんど店がないのだが、5分ほど南へ歩くと商店が増える。
何とも不思議な町の作りである。

 


【繁栄商店街】
繁華街のシンボル?なのが、「繁栄商店街」。
細めのアーケードにはシャッター店舗が並びながらも、近代的で派手な旗が並び、古さと新しさが折衷している感じが面白い。


【南市岡11番街】
繁栄商店街から並行して走っているのが、「南市岡11番街」。
こちらは道幅が狭く、まさに昭和がそのまま残っている感じ。
開店しているお店もまばらだが、なぜか商店街としてのエネルギーを感じる。


淡路屋
そんな南市岡11番街の端にあるのが、角打ち「淡路屋」。
10人ほどのL字カウンターがあり、奥に冷蔵庫。
ママさんが1人でまわしている。
フードはカウンターに並んでいて、一応壁にもいくつかメニューが書かれているが「ないもんあるけどとりあえず言ってみて~」と気さくなママさんが言ってくれる。


明らかに作ったばかりであろう、カウンターにたくさん並んだナポリタンをいただく。
うわっ、ナポリタン!
格別な隠し味があるとかそういうことではなく、もう見事にナポリタンな味。


お客は僕以外3人がいずれも常連客。
ママさんと楽しそうに談笑しつつ、ママさんはしっかり一見さんの僕にも気を配ってくれる。
何だろう、めちゃくちゃ居心地がいい。
子どものころ親が大人の会合へ行くのに付き合い、大人同士が楽しんでいる脇でひとりいるときのような感覚、というのだろうか。
そんなノスタルジーな感覚が、角打ちのいいところなのかもしれない。


つづく。