【→河内磐船】
いよいよ最寄り駅に進むわけだが、ここからだいたい1時間ほどかかる。
なぜ時間がわかるのかといえば、終電でひと駅寝過ごして、歩いて帰るということを何度となく繰り返したからである。
最近は終電ギリギリまで飲むという機会がなく、タクシーを使って帰るわけだが。
夜中に心を無にしながら歩いた苦い思い出を、かみしめながらひたすら歩く。
さすがに地元すぎて県道を歩くのは退屈なので、何とか線路沿いの裏道を探して進む。
畑のあぜ道やら、名もない大きな池など、意外にも知らない場所をいくつか発掘でき、本来の目的とは違った楽しみを覚える。
河内磐船駅に到着したのは午後3時。
冬のこの時間はすでに太陽の色が変わるし、やはり家に近いということもあり、ここで帰りたくなる。
が、どうせ家に帰ってもやることがないので、何とか自分を言い聞かせてもう少し歩くことに。
【→星田】
星田駅までは、さらに1時間かかる。
そもそも「線路沿いに歩けばイヤになったとき帰れる」というコンセプトの散歩だが、駅の間って意外に距離があるので、なかなかそうはいかないことに気がつく。
まあ、今のところ途中で辞めたくはなっていないが。
線路沿いに道はなく、道はけっこう複雑だ。
土地勘がなければ、間違いなく迷いまくっていただろう。