尼崎の商店街のゲーセンで、レトロ感をジワジワと感じつつある、つづき。
商店街自体も楽しいのだが、商店街から1本外れるととたんにオトナのお店が現れたりして楽しい。
中央三番街から左手に寄り道をすると、目の前に朱色の大きな鳥居が突然姿を現す。
公園に併設する形で、「尼のえべっさん」との異名を持つ、「尼崎えびす神社」のものだ。
敷地こそ広くはないものの、朱色の本殿のインパクトと境内の独特な雰囲気に、先ほどまで商店街にいたことを少し忘れる。
再び商店街に戻り歩いていると、頭上に何やら動く気配を感じる。
見上げてみると、虎柄にペイントされた大きなフグのオブジェが、ケーブルカーの原理で動いている。
すげえ、商店街にこんなギミックがあるとは!
吊るされた看板には阪神のマジックが表示されており、尼崎らしい阪神愛を感じる。
奥に進むにつれ、どんどん個人店が増え、レトロ感も増してくる。
いったん奥まで突っ切ったら、続いて「三和本通り商店街」を進む。
まずは北に行くと、駅から遠い割には人通りが多くにぎわっている。
一方、南へ行くと、とたんにお店も人も少なくなる。
調味料やら粉など、専門店が目立つ。
さて、ここからだ。
「三和本通り商店街」の両隣には、「サンロード」と「三和市場」という、1本の通りではなく縦横に張り巡らされたエリアがある。
まずは「サンロード」だが、シャッターを閉めたお店が目立つ。
ただ、シャッターに絵が描かれていたり、アーケードが日光を通すようになっているので、明るい印象がある。
一方、「三和市場」はすごい!
ほぼシャッターで閉ざされており、中にはシャッターが傾いている店もある。
市場というより、もはや廃墟の様相である。
すっかりさびれてしまっているものの、かつて戦前から昭和の時代はにぎわっていたそうで、店舗の数が多い。
また「シャッター街をぶち破れ!!ガザキング市場」という、言葉の意味はよくわからんが比較的新しいのぼりが吊るされており、決して見捨てられた場所ではないことがわかる。
終盤になってようやくレトロを堪能したところで、昼食どきを過ぎていた。
そういえば、お昼食べていないな。
せっかくなら、やっぱり飲みたいなぁ。
ということで、ここから飲んだくれ日記が始まることがバレつつ、つづく。