播州赤穂で宿をチェックインし、居酒屋を探しに外出した、つづき。
宿のまわりに数軒居酒屋はあるものの、値段が高そうだったり、雰囲気がピンとこなかったりと、なかなか足が進まない。
そうこうしながら、どんどん宿から離れていく。
ようやく、本通りからそれた路地にこぢんまりとしたお店「季節料理 旬香」を見つけて入る。
10席ほどのカウンターと座席が3席で、常連と思われるお客さんが数人でにぎわっている。
メニューはやや少なめながらも、少ないからこそ料理のこだわりを感じる。
店員さんの愛嬌もよく、家庭的で雰囲気だけで酔いしれてしまう。
残念ながらお造りは売り切れていたが、焼き魚が抜群にうまい!
他に牛すじ煮込みやコロッケなど、頼むものがすべてうまい!
料理もさながら、前述もした家庭的な雰囲気というのは都会ではなかなか味わうことができず、これは大当たりである。
何軒も妥協した甲斐があった。
時間は午後10時、帰って風呂入って寝るとちょうどよい時間ではあるが、すっかりほろ酔いになった3人はそのまま2軒目へ。
1軒目のお店から近くの「ごほうび酒場」に入る。
お店に入るや目に飛び込むのは、お店の至るところにあるジブリグッズ。
どうやら店主がジブリファンとのこと。
僕以外の2人はジブリ好きなので、この時点でこのお店もアタリといえる。
ホールを1人でまわしているお兄さんはいい意味でなれなれしく、雑談を交わしながら対応してくれる。
この店は馬刺しを推しており、種類も豊富である。
が、解凍に40分かかるとのことで、さすがにそれを待つ余裕はないので泣く泣くパス。
メニューはたくさんあり、日本の各地の食材・料理があるのが面白い。
中にはジブリにちなんだメニューがあるのもしゃれている。
ここでも数品頼んだが、印象に残っているのが海ぶどう。
沖縄以外で、ここまでプチプチで新鮮なものを食べたことがない。
よほど食材にこだわっていることがわかる。
すっかりできあがった3人は、わざわざ宿から少し離れたコンビニで酒を買い、部屋で飲み直し。
ダラダラ話をして、ギリギリ3人で入れる宿の共同浴場に入り、消灯が午前2時。
明日、ちゃんと起きれるのか?
ということなど、もちろん考えてはいながら、気づかないフリをしているのである。
つづく。