キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

キックボード房総半島旅~メシ編2~

前回の日記が思いのほか長くなった。
もっとさらっと書こうと思ったのに、ついつい感情が入ってしまって。
ということで、もうちょい短めに。


大洗町の夜】
飲み歩きでもう1つ印象が残っているのは、最後の7日目に宿泊した大洗町の居酒屋「たけちゃん」。
お店に入るや、カウンター向こうで職人さんが、実に手際よく作業していることがまず印象的。
入店後に着席するまでやや待たされたが、この仕事具合を見せられると、とても文句はいえない。

f:id:kickboy:20180510233938j:plain


このお店の特徴は、メニューがないこと。
何が食べたいかを、直接店員さんに告げるという画期的なシステムだ。
といっても魚がメインなので、「刺身」「煮」「焼き」などが主な選択肢。
予算だけ告げて適当に準備してもらうこともできるそうな。


とりあえず「刺身」を注文。
単品が出てくると思っていたが、かつお・さわら・平目・たこの4種盛り。
いずれも厚切りで、体調によってはこれだけでも満腹になりそうなボリュームだ。
ひと口ごとにしあわせを感じられる、確かなうまさ!

f:id:kickboy:20180510233950j:plain


どうせならもう一品と、煮物を注文。
3種類あるうち、キンキをお願いする。
キンキといえば高級食材というイメージがあり値段が気になるところだが、お造りでこんだけおいしいものを出すお店なので、ここは奮発したい。
やって来たキンキの煮物は、度肝を抜くうまさ!
身がホロホロとやわらかく、脂がしっかり乗っている。
生涯食べた魚の煮物で、ダントツに1位である。

f:id:kickboy:20180510233959j:plain


お店が落ち着き、お店の主人がカウンターで常連さんと熱く語り合う。
噛み合っているのか合っていないのか、ひたすら常連さんの強いエゴと押しが面白くて隣でずっと笑っていたら、やがて主人のほうに声をかけられた。
もちろん旅のことに食いつかれたが、途中からは一方的に語られる展開となり、みんなでワイワイという流れではない。
これはこれで面白かったが。


途中でアンコウの話となり、いったん主人が厨房に戻って持ってきたのが、「アンコウの卵巣」。
ソースとして、アンコウの肝を混ぜ込んだ味噌がかけられている。
ゼラチンの中に小さなプチプチが入っており、不思議な触感と日本酒と相性のよい絶妙な味がたまらない!
たいへん貴重なものをいただき、感謝!

f:id:kickboy:20180510234007j:plain


ドキドキのお会計だが、思っていたよりちょっとだけ高め。
しかし改めてキンキの相場をネットで調べてみると、かなり格安であることがわかる。
最終日ということも考えたら、後悔なんてまったくない。


なんだかんだで、またしても長文になってしまったな。