キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

年賀状に思うこと

先ほど甥っ子が家に帰り、年末から続いた子守りからようやく解放された。
といっても、好きで遊んでいたわけだし、中2相手に子守りという表現はないか。
すっかり楽しませていただいた。


さておき。
この歳になってなお、正月は年賀状が楽しみである。
年々届く数は減り、今となっては10枚にも満たないのだが、それでも楽しみだ。

 


今やSNSなど、ネットで人との連絡がしやすくなったこのご時世、年に1度だけ連絡がとれるきっかけができる。
ネット社会では「いつでも連絡とれるわ」と何となくつながっているだけで、実際何の連絡もとれず、実質絶縁状態になっていることが常なので、とても素敵な機会だと思う。


だからこそ、年賀状には何かしら手書きのメッセージが書かれているとありがたい。
さすがに僕みたいに、ハガキびっしり文章を埋め尽くすのは異常だろうけれど。
せめて近況だけでも書いてもらえるとうれしいな、と思う。
もちろん、こればかりは強制できるものではないが。

 


一方で、年賀状の需要が減少しているのは事実だ。
世間では、僕みたいに義理のお付き合いもなく、友だちの少ない人ばかりではない。
何十・何百もの年賀状を出すために、わざわざ時間を割いてパソコンソフトをカリカリいじったり、印刷業者に散財するのは、とても合理的とは思えない。
今さら紙媒体でごあいさつというのは、時勢を考えるとやっぱり無理がある。

 


たいしたアイデアのない僕が言うのも申し訳ないが、日本郵便さんもやり方を考えるべきではないだろうか。


短絡的な考えでいえば、お年賀をネットでも送受信できるようにするとか。
この発想はかつていくつかのSNSが試みたものの、定着しなかったというリスクはある。
ただ日本郵便には「年賀状」という文化とも呼べるブランドがあるので、必ずしもこの方法が的外れとはいえない気がする。


値段もいっそ無料にして、送受信画面で宣伝を載っける形式にするとか。
協賛企業の招致や掲載料という部分がいちばんのキモになるが、そこが折り合えばうまく行くんじゃないだろうか。
少なくとも、毎年マスコミで騒がれながらも社員に自腹で買わせ続けるような無様なことは、避けられると思う。

 

どんな媒体であろうとも、「年賀状が楽しみ!」と思える感情を誰もが覚えるようになればいいな。