キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

LAST "Loose"

昨夜は会社の忘年会。
今週は飲み会が続くので飲むまい、と心に決めていたはずが、気づけばアホほどビールを飲んでいた。
理由は思いつく限り複数あるが、どうも「飲み放題」という言葉に体が反応してしまうことが大きな要因であろう。
ほんまイカンな。


開始時間が早かったため、午後10時前という早い時間に解散。
平日だしまっすぐ家に帰るぞ、と心に決めていたはずが、気づけば地元のバー「Loose」へ向かっていた。
酔っていたので判断が鈍ったのは1つの要因だ。
しかしそれより、どうしても行きたくなった原因もある。


ここ1~2年でようやく常連ヅラできるようになった「Loose」だが、何と今月25日で閉店するという。
そのことを知ったのはほんの数日前、Facebookでその情報を見て、衝撃を受けた。
もう行けないのか、という気持ちが心のなかでモンモンとしはじめ、「最後にもう1回行こう!」という結論に至ったのだ。

 


閉店前とはいえ、やはり平日のためか、お客さんはまばら。
スコッチの瓶もすっかり種類が減っているものの、大好きなタリスカーが健在だったのはよかった。
どうも、閉店という雰囲気は感じられず、あと数日で閉めるということが信じられない。


カウンターの向こうから、気さくに話しかけてくれるマスター。
最近になってキックボード旅のことを知ってくれて、行くたびに賞賛してくれる。
その他、僕のプライベートのこともいろいろ覚えてくれていて、お店に行くというよりマスターに会いに行っているような感覚だった。


これが、終わってしまうのか。
いつもどおり飲んでいながらも、やはりセンチな気持ちはわき出てくる。


もっと居たいなという気持ちはあるが、キリがないし、明日も仕事だ。
1時間そこらでお店を後にした。

 


最後に寄れて、本当によかった。
うす暗めの照明、独特なにおい、カウンターにあるお酒の数々。
もう見ることのない景色、あえて写真には撮らず、きっちり目に焼き付けた。