キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

異境体験!野沢温泉~後編~

野沢温泉、ファイナル。


【夜の温泉街】
夕食後、小一時間のフリータイム。
ここでちょろっと、ひとりで夜の街へ。
土産屋に人が群がり、これぞ温泉街といった趣。
と思いきや、バーが多く、やはり外人さんもたくさんいる。

バーに入って異文化コミュニケーションを楽しもうか、と思いきや、いまいち1人では楽しめる自身がない。
土産屋で、夜の宴用に酒やつまみを買い、宿へ戻る。


【夜宴】
午後8時、一同が部屋に集まり、いよいよ夜の宴が開始。
乾杯をして、しばしの歓談。
初対面ながらも、時おり話をふってくれたり、アウェー感なくいい人ばかりでひと安心する。

フリータイム中に買い出しをしていたしもっちが、野沢菜を使ったパスタを作ってくれる。
こういうときに、即興で料理が作れるというのは、何ともカッコいい。

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酒が進んできたところで、レクリエーションタイム。
トランプがあったので、10人以上で「ジジ抜き」。
すぐ抜ける人と、まったくカードが減らない人がけっこう偏り、なかなかスリリングである。

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ちなみに、罰ゲームは「一気」。
度数の高い酒をいろいろ混ぜた酒なので、正直きつい。
何とか免れたものの、1ゲームずつがスリリングだ。

トランプだけでなく、全員の親指があがった数を当てる「いっせーのーせ」も始まり、レクリエーションはエンドレスに続く。
さすがにこのノリで途中に抜けるわけにも行かないので、血眼になって戦う。

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【異国コミュニケーション】
途中、席を抜けていたしもっちが、何やら鼻息荒く部屋に入ってきた。
「下でライブやってるで」
下というのは宿の地下のことで、バーになっている。
そこでバンドが生演奏をしている、とのこと。

「一緒に見に行かへん?」
という誘いに乗ったのが、アオちゃんと僕。
好奇心が半分だが、一気飲みを回避したいという気持ちも半分ある。

バーへ入るや、目につくのがバンドよりも客層。
外人だらけ!
外人の多さは初日から気になっていたが、この空間には僕ら以外に日本人がいない。
もはや、日本にいながら外国に来ているようだ。

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「これが野沢や!」
と、愉快そうにしもっちがつぶやく。
なるほど、確かにこの日常では味わえない感覚は、愉快である。

バンドの演奏する曲は知らないものばかりで、テンポもあまり好みではない。
しかし、まわりにあわせて手を叩いたり歓声をあげると、自然とテンションも高まる。

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ひとつだけ、トラブル発生。
隣にいたショーン・ホワイト似の男性が、僕達のテーブルにあるカクテルをこぼしてしまった。
ただ、これは僕のものではなく、他の客が置いていたもの。
しかし、そのこのを知らないショーンは懐から1,000円を取り出し、しきりに僕に渡そうとする。

「ちゃうねん、これ僕のちゃうから」
と必死で弁明するも、もちろんこの異国で日本語は通じない。
つたない英語で伝えようとするも、とっさに出てこないのがもどかしい。
もし金を受け取っても、その後カクテルの主が文句を行ってきたとき、とんでもない地獄絵図が予想されるし。
こんなときに限って、ほかの2人は席を外しているし。

何度断っても折れてくれないショーンに根負けし、罪悪感を抱きつつもお金を受け取る。
そこからは、言葉は通じないまでも、やたらと仲良くなる。


おっと、完結するはずが、まだ少し書き足りない。
次回、完結編で本当に終わり。
長くてごめん。