キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

浅く深い「みぞ」

朝から外が騒がしい。
というのは、家近辺の住宅地で一斉に、みぞ掃除が行われたからだ。
年に1度の行事である。

が、ここ2年ほどは雨で中止となっていたので、3年ぶりとなる。
お恥ずかしながら、僕がこのイベントに参加したのは、その3年前がはじめてである。
今となっては情けない話、それまでは親任せになっていたのである。


何軒かフライングしている家もあるが、だいたい午前9時に開始。
家の周りに多くの人がいるという、普段ではまず見ることのできない光景が広がる。
ちょとしたお祭り気分になりつつ、黙々とみぞを掃除する。

といっても、みぞのフタを開け、ホースから出る加圧された水をぶっかけることで、コケや汚れがとれる。
まぁ正直、5分もあれば終わってしまう。
それからは、下水につながる箇所にたまったヘドロをかき出す作業。


むなしい。
まわりはお祭りさわぎで、ちょいちょい声をかけ合ったり、談笑したりしている。
が、僕はほとんど誰とも離さず、ただただ無言。

そう、ご近所さんになじんでいないのだ。
ふだんから、あいさつなどはするが、どうもそれ以上の距離を詰められない。
内向的という性格もあるが、何だかわからない「照れ」がある。

3年前にも同じような気持ちになり、これはイカンと反省していたのに。
いざというときに、特に助けあいが必要となるコミュニティである。
本当に本気で、そろそろちゃんとなじめるようにならなくては。

せめて、昔住んでいた住宅にあったように、集会所につどったり、家の前にゴザしいてご近所で飲む、といったイベントがあればいいのだけれど。
何かしら、きっかけがほしいものである。