キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

レトロ!金沢競馬場

昨日の日記の、ちょろっと続き。

キックボード旅が中断となったとはいえ、そのまま家に帰っても、やることがない。
ということで急遽、北陸を楽しむことにした。

といっても、人の多い観光地には興味がない。
興味という意味で、地味な趣味である「賭場めぐり」をすることにした。
選んだ場所は、「金沢競馬場」。

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週に1度の開催日と、ちょうど予定が合っていたのだ。
また、平日にしか開催していないらしく、この機会でないとまず行けないだろう。


午前7時に宿を経ち、無料送迎バスへ乗り込む。
ちなみに宿の場所は、福井と石川の県境近く。
競馬場のある金沢まで、バスで2時間もかかる。
これだけの距離を無料で移動できるなんて、旅人としてはありがたい限りである。

競馬場に到着し入場すると、まず左手に新聞屋が数軒並ぶ。
どうやらただ新聞を売っているだけでなく、あらかじめ「穴馬」をマーキングしてくれるというサービスもあるそうな。
ただ、あくまで自分の予想に集中したいので、普通の新聞を買う。
600円という金額は強気ながら、親切な店員さんが、赤ペンをサービスしてくれた。

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まず向かったのは、玄関よりまっすぐ奥にある、食堂街。
朝食が早かったので、午前10時ながらも、おなかがすいたのだ。
ほとんどお客さんのいないお店に入るなり、旅の荷物一式を背負った姿に、店員さんやお客さんから、いじられ倒す。
こういうフレンドリーさが、賭場のよいところでもある。

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「すじ肉丼」という、賭場ならではのB級グルメをいただきながら、新聞を開く。
ううむ。
いまいち見方がわからない。

というのは、レースごとにA~Cという階級があり、さらに1~3組というランク付けもある。
この階級やランクにどのくらい差があるのかわからず、過去のレース実績を見ても、なかなか予想がつかない。
スマホで調べてみても、いまいちわからない。

などと思っているうちに、1レースのパドックが始まる。
あわてて外に出て、馬を見る。
中央競馬に出場するサラブレッドに比べ、明らかに見劣りする。

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やがてコースへ。
コースは1周が、中央競馬場よりもだいぶせまい。
芝がなくダートコースのみで、客席との距離が近いのはうれしい。
ただ、馬が走るたびに、ものすごい砂ぼこりがたつ。

馬は最大12頭だてと、少なめ。
驚いたのは、2頭の欠場があり、たった4頭で開催されたレースがあったということ。
おそらく中央競馬では、まず見ることができない光景だろう。

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また全体的に、建物や施設が古いく、どことなく昭和レトロを感じてしまう。
賭場が好きなのは、もしかしてこういったレトロ感が好きなだけなのかも知れない。


などなど、夕方までがっつり楽しむことができた。
ちなみに結果は、マイナス4,730円
1日遊べたという観点でいえば、まずまずの金額ではないだろうか。

圧倒的に高齢者が多く、そのうち時代に飲まれてしまいそうだが、こういう独特な雰囲気の場所はいつまでも残っておいてほしいものである。