キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

東京ディープ観光 (1)残念ビール編

皮肉にも、3月下旬の土曜日に、必ず会社のイベントが入る。
今年はまだいいが、花見シーズンどまんなかと重なったときの残念さは、筆舌に尽くしがたい。

ただ、最近では毎年、東京で開催されるというのがありがたい。
何といっても、交通費や宿泊費が、会社持ちなのだ。
まぁ、イベントの内容は絶対口外ダメといわれているので、泣く泣く省略いたします。


そんな先週土曜日のお話。
会社のイベントが終わり、宿に着いたのが午後8時。
もろもろの都合で、何とダブルベッドのある部屋である。

ひとり身で広い部屋というのは、何とも落ち着かない。
また、孤独感が増長される。
テレビをつけてもたいした番組もないので、スマホで音楽を鳴らしつつ、お風呂へ入る。


風呂上がりの休憩も済み、まだ体に火照りが残る午後9時、たまりかねて外出。
というか、もともと飲み歩く予定だったのだが。

ホテルは商店街の一角にあるため、飲み屋には困らない。
たくさんお店がある中でも、ある1軒のお店に直行した。

本格的な、ベルギービールのお店である。
取り扱っている種類がとても多いし、生で飲めるものもある。
去年たまたま見つけ、店主さんとも話をして楽しかったので、リピートである。


入店するや、残念ながら店主は不在で、女性の店員さんが2名。
店は客でいっぱい、かろうじて2人がけテーブルが空いてたので、座らせていただく。

1杯目「マレッツ6」は、飲んだあとにベッコウ飴みたいな甘さを感じ、クリーミーな舌触りがする。
やっぱりベルギービールはうまい、生ならなおさら!

30分ほどゆっくり飲んだところで、カウンターにいた団体が一気に帰ったので、カウンターへ場所移動。
さらに2杯目、「シメイホワイト」は、サラサラしつつもアルコール8%という、危険なお酒。


・・・というところまでは、よかったのだが。
カウンターの隅にいた常連さんと、店員さん2人が、ひたすらしゃべっている。

いや、いいんやけどね、常連さんやし。
にしても、1人で2杯も飲んでいて、わざわざテーブルからカウンターへ移動した客は、一切無視?
時おり話を盗み聞きしては愛想笑う、「かまってオーラ」に気づかんか?
1杯4ケタもとっておいて、酒以上の付加価値はないのん?

う~ん。
ダメですね、こんな店。
バーとして、レベル低すぎる。
ベルギービールにも、謝ってほしい。

ダメと決まったとたん、2杯目を急ピッチで飲み干し、早々に店を経つ。
会計時にだけ「また来てくださいね」と声かけられたことに、さらに腹がたちつつも、笑顔でうなづけた自分を、ほめてやりたい。


ただ、この後に思わぬ楽しみが待ち構えていようとは、思ってもいなかった。
思わせぶりしつつ、続く!