キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

丹波八十八ヶ所霊場

先週のひとり旅行1日目に寄った、「丹波八十八ヶ所霊場」のお話。


「道の駅 丹波マーケス」から国道9号線を北上して、約10分。
人里がほとんどない道を走ると、突如として右手に「丹波八十八ヶ所霊場」と書かれた看板があらわれる。



寄ると、集合住宅なら6軒くらい家が建ちそうな敷地に、門が構えられている。
まわりは国道と線路はあるが、民家がまったくない。
門をくぐると、すぐ中央に大きな弘法大師様の像と、左・前・右の三方に、ずらっと並ぶ仏像がある。



まずは弘法大師様を拝んでから、左へ。
仏像には、1体ずつ番号と名前がつけられている。

また、足元には小さな砂場が、仏像の数だけ用意されている。
これは、お遍路の本場・四国霊場にあるお寺の、それぞれの砂を敷いたもの。
「お砂踏み」とも呼ばれている、ミニ遍路の形態の1つでもある。

仏像の前には、鈴(りん)と線香立てが用意されている。
ただ、線香立てには砂が入っていないものがほとんどで、持参した線香をあげることができない。
そのため、代わりにお賽銭を入れることに。
・・・という理由もあるが、単純に線香立てを賽銭入れと勘違いしていたのだ。



仏像は88体の他に、途中に「番外」として3体ある。
すべての仏像が違った形をしていて、1体ずつ観察するのも面白い。



通常のお遍路のように、場所を探しまわる手間が省けるというのは、時間的に大きなメリットである。
とはいえ、90体以上もの仏像に、1つずつ賽銭を入れ合唱礼拝・読経すると、全工程に30分かかる。


巡礼中、絶えず国道から車の音が聞こえるというのが、仕方ないながらも残念なところ。
国道がなければ、本当に静かな場所で、もっと神聖な気持ちになれるだろうに。