権利はあれど、結局年に2回もとれれば御の字である、有給休暇。
ひさびさに取得した昨日は、悲しくも台風到来で、朝から雨であった。
午前中は、歯医者へ行って、昼食を作って、あとは軽くダラダラと。
昼からは、部屋の整理整頓。
本を整理するだけで1時間近くも経過するのだから、時間の流れというのは本当に早い。
というか、散らかりすぎ。
そうこうしているうちに、いつしか天気が回復してきた午後3時。
休みの日にしかできないことがしたい、と選んだことは、お散歩。
職業柄、平日は「空」を見られないためである。
特に目的なくブラついたのだが、何げに寄ったのは、神社やお寺。
これが、いい!
昔は「ただそこにあるだけ」だった神社やお寺も、今この年齢になると、見え方が変わってくる。
特に心を動かされるのは、昔っからある灯篭や仏像などの人工物。
これらのものが長い時間、それこそ100年や200年とか、大事に大事に守られてきている、という事実に気がつく。
で、そんな昔はもっと境内が広かったのかとか、人がどんな気持ちでどれだけ集まっていたのか、という妄想につながる。
特に神社なんか、昔っから本当に何度も来ているはずなのに、くまなく見ると「こんなものあったの?」と思える上記のような遺産が、数多く見つかる。
中には、ぜんっぜん知らなかったけれど実は神社跡だった場所があり、そこにしっかり石段やら鳥居跡らしきものが残っていたり。
あれっ、地元ってこんなに楽しかった?
あと平日特有の光景としては、午前中に表を歩いているのがご老人ばかりだったり、夕方前から下校する学生らを見たり。
当たり前で何げない景色でありつつ、この当たり前を目の当たりにする機会というのが、本当にまれであることに気づく。
特別どこかに行くとか、何かして遊ぶとかしたわけではないが、かなり充実感のある1日を過ごせた。
こんな日が続けばなぁ、とつい思ってしまうのだが、こんな日が2週間も続けばノイローゼ気味になることは、何度も経験済み、である。