キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

訓練同窓会

今でこそ、フツーにサラリーマンとして働いている。
学生時代からマジメ一徹だったので、それが当たり前だと思っていた。
そんな平坦に思われる人生の岐路にも、「挫折」があったわけで。

しかも、大学を出てわずか10か月のことであった。
新卒で入った会社を辞め、手に職もない状況で、自分が何をしていいのかわからない。
同級生からは「落ちこぼれ」という目で、さげすんだ目で見られる。
就職活動といっても、職安行くという行為だけに安心感を覚える。
その合間で日雇い労働をして、帰りに酒を飲んで帰る、の毎日。

自己嫌悪の毎日の、ある意味で転機となったのは、ハローワークによる「職業訓練」という制度。
3か月、無料で専門学校に通えるというもの。
これに入っていなければ、今ごろ本当にどうなっていたのだろうか。


・・・という、自分の中の黒い歴史を思い浮かべたのは、当時の職業訓練で一緒だった人らと、金曜に飲み会があったから。
かつては、職業訓練が終わってからも、クラスメイトの半数くらいで定期的に同窓会を開いていた仲である。
今となっては4人、うち男は僕1人という状況。
それでも、15年も続いている縁だと思えば、実に奥ゆかしいというか何というか。

お店は、とても男同士では行くことがないだろう、オシャレで本格的なイタリアン。
ひと口ごとに、とても家とかサイゼリアなんかでは味わえることのない、上品かつ繊細な感覚が口の中から脳天まで貫く。

ただ、無愛想な接客には大きな疑問。
極めつきは、トイレ帰りにオブジェの棚?にガーン足ぶつけてしまったときに、「大丈夫ですか?」ではなく、「気をつけてください」と言い放たれたこと。
せっかく最高な料理を提供しているのに、口のきき方も知らない人間に料理を運ばせているだけで、僕のこの店の評価は、サイゼリア以下となった。

会話というと、みんなそれぞれ、バラッバラな生活をしているなぁと。
出会ったころも、それぞれ違う人生を歩んでいたけれど、やはりそのころよりかい離が大きくなったような。
おちゃらけた話よりも、やれ住宅ローンだの保険だの所帯じみた会話が多いというところは、ごめんなさい、話に入って行けなかったっス。


たまにはこうした、近況を交わせる仲間というのも大事だな、と思った。
ちょうど残業地獄から解放された初日に、こうして飲み会があったというのも、タイミングとして実によかった。
といっても、ちゃんと残業して、遅れての参加となったわけだが。

というわけで、いよいよ今週からは、平日でも飲めるモードになったぞ!
でも来週は早番だから、夜更かしできないぞ!
心の余裕は、いつになったら訪れんねん!