キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

ベルとアメ、東京

さて、先週末は東京にいたわけだが、その備忘録。
ちなみに、土曜日は仕事関係で動いており、自由時間を得たのは、午後8時。


ベルギービール
宿に着いたころにはすでに酒が入っており、少し飲みすぎてしんどい状態。
しかしながら、寝るには時間が早すぎる。
何より、えもいわれぬ「さびしさ」が押し寄せる。
ううむ、これなら東京にいる友達に、声をかけておくべきだったかと、強く後悔する。

ひとっ風呂浴びてからは、この煮え切らない気持ちを紛らすべく、夜の街を徘徊。
すると、なかば吸い寄せられるように、1軒の店へ入った。

そこは、ベルギービール専門店「ヨツヤブルワリー」。
こぢんまりとした店舗ながら、店内に張り巡らされたベルギービールのグッズに、すっかり興味津々である。
ふだん生で飲めないビールも複数あり、1杯1,000円超えなんて値段も気にせず、注文する。

ちびちびとビールを味わいながら、ひたすら店内観察をする。
本当なら、隣人と話をしたいのだが、両隣はカップルなので、入るスキがない。
お店の人もバッタバタしており、とても話しかけられる状態ではない。
それでも、にぎやかな店内の雰囲気が、孤独を紛らせてくれる。

お店に出るちょっと前に、ようやくマスターと言葉を交わせた。
がっつり話したいところだが、眠気もあり、いい時間にもなっていたため、言葉少なめ。
それでも、ベルギービールの話やら観光スポットの案内など、いろいろと情報をくれた。
来年も同じようにここで泊まることになれば、もっと時間と予算に余裕をもたせてゆっくりしたい。


アメ横
日曜日、二日酔いこそないが、脳が半分眠っている状態。
それでも、せっかくの東京観光だ、無理やり起き上がり、電車に乗る。

向かった先は、上野。
東京はひととおりまわったが、面白いと感じられるところは、ここしかないのだ。
相変わらず、雑然とした雰囲気は、胸がキュンキュンする。
朝から露店で酒も飲めるのだが、昨夜は飲みすぎたのと、昼から落語を見にいくため、自粛。

今回は特に、アメカジのお店を重点的にまわった。
というのは、昨年から勝手に決めた「必ずTシャツを買って帰る」という、自分へのノルマ達成のため。
ふだん、ついつい値段を見て服を買いがちだが、たまには値段関係なく、気に入ったものをポンと買うきっかけが欲しくなって。

ひとつ、うれしかったことがあった。
僕の着ていた服を、ほめられたのだ。
そんなん店員さんの常套手段やん、と言われようが、うれしいものはうれしい。

というのは、昔アメリカ村で「そんなん着てたらモテへんわ」と、店員に吐き捨てられたことが心に残っているからだ。
あと、着ていた服は10年以上使っているトレーナであり、トレーナなのにダメージ加工しているという、ちょっと珍しいもの。
アメ横ではあまり取り扱っていないダルチというブランドも、当然店員さんは知っていながら、その珍しさに興味津々であった。
ええ、別に僕自身がほめられたわけでなく、服そのものをほめていることもわかっていますよ、それでもうれしいんですっ!


で、あとは落語を見て、帰宅。
昨年とほぼ同じ行動パターンながら、これが自分にとって、充実できる時間なのである。
さすがにプライベートでぷらっと行くには高すぎるので、こういう会社ごとの機会がないと、なかなか楽しめるものではないが。