キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

家電せんぷう

時代は常に、進化を遂げている。
例えば、いま目の前にある生活家電たちも、ずいぶん様変わりした。

2重の輪にヒモがぶら下がった蛍光灯も、いつしかLEDで円盤型となり、リモコン操作。
冷蔵庫は、野菜専用のお部屋があったり、勝手に氷を作ってくれたり。
電子レンジも、ターンテーブルもなければ、ひねって温め時間を設定するレバーもなし。

そんななか、1つだけ、どうも首をかしげてしまうものがある。
そいつは僕の思いも知らず、首を左右にふり続けている。


そう、扇風機だ。

プロペラと、それを取り囲む網。
押したら首の回転をする、後ろのポッチ。
ボタンを押して高さを調整するというシステム。
そして、[切][弱][中][大]というアナログなボタンに、ツマミをひねる式のタイマー。

進化せえへんのかいっ!
それが完全形かいっ!

いや、もちろん進化したものがあるのは、知っている。
一時期はやった、プロペラなしで風が出るアレとか。
ほぼプロペラだけで構成された、デザイナーズなやつとか。

でも、そういうのってデファクトスタンダードにはなれない。
結局、電気屋のコーナーには、昔ながらのやつが多数並んでいる。


「どうせ単価安いですし、クーラーのほうが涼しいでしょ」とあぐらをかいては、時代の流れなんて、どこ吹く風。
常に進化を問われる家電業界の、風上にもおけない。