キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

ポジティブ徹夜

「徹夜」という行為に、ネガティブな印象を持つようになったのは、いつのころからだろうか。

学生のころはもう、週末の夕方あたりから興奮したものだ。
いや、決してヒワイな意味合いではない。

まず、親が寝静まっているというのに、自分が起きていることに興奮。
ゲームブックという文章を書きながら、時おり雑誌を見ながら、ラジオ番組を聞きながら。
自分だけの時間を、誰からの邪魔もなく、自由きままに使えることに興奮。

やがて聞こえる、新聞配達のバイクの音。
そこから、分刻みで明るくなる空。
徐々に聞こえる、鳥のさえずり。
母親が起き、朝食を作る音とともに襲ってくる、睡魔。


今なんてもう、飲んでて空が明るくなったら、「やってもうた!」という後悔しかない。
で、翌日から睡眠サイクルの狂いによる倦怠感が、数日続く。

あのころの神聖なる気分は、もう味わえないのだろうか。
などと思いながら、それに挑戦する気など、あるわけがない。