キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

無心

うれしいはずなのに、何か満たされない。
たまに取る有給休暇というのは、えてしてそのような感情を抱かされる。
けっきょく、日本人はマジメすぎるのかも知れない。

少し過去の話になるが、先週水曜日はお休みをいただいていた。
ちょっと前にも休みをとったが、そのときは体調不良によるものだったので、ちゃんとした有給休暇は、久しぶり。

とりあえず朝寝坊できることと、ベランダから出勤・通学する人らを他人行儀で見られる安っぽい優越感は、うれしい。
ただ、有給休暇だから特別何か遊ぼう、って気力もなければ、そんな予定も浮かばないのが、悲しいところ。


せめて、「有給だから行けた!」といえる場所に、足を運びたい。
ということで、前々から気になっていた、人気のつけ麺やさんへと向かった。

「無心」という、奈良は富雄にあるお店。
同じ系列店の母体である「無鉄砲」が有名であるが、そのラーメン店がつけ麺屋として展開しているお店である。

平日の12時前に行ったというのに、すでにお店は人でいっぱい。
運よく席が1つ空いていたが、それ以降のお客さんは「待ち」になっていた。

つけ汁は「豚骨」「Wスープ」「豚骨味噌」から選べるが、お店のウリである「豚骨」を迷わず注文。
10分ほどして到着した、麺とつけ汁は、もう見るからにうまそう。

まずは、麺。
つややかな表面もさながら、何よりまず目を引くのは、太さ。
つけ麺は太麺を使う店が多いが、それでも「太い!」という感想を抱くほどだ。
で、味はもう、小麦の甘さというか香ばしさというか、抜群にうまい!
いつもつけ麺は、はじめのひと口は麺だけで食べるが、思わず3口いってしまった。

で、つけ汁。
想像どおり、めちゃくちゃ濃厚!
これは汁ではなく、ポタージュスープでは?
こちらも、つけ汁の濃度としては、過去最高ではないかな?

味は、ぎっとり豚の風味が押し寄せる。
が、ちょっと塩気が足りないというか、少しもの足りなさを感じる。
ただ、テーブルにある「スープのタレ」を少し足すことで、えげつなくおいしく変身する!
昼だというのに400gの麺をいただいたわけだが、ひと口食べると、もう次のひと口が待ち遠しいほどで、あっという間にたいらげた。

それで十分満足だというのに、最後の割りスープを「豚」「鶏」「魚」から選べるということも魅力的。
たぶんどれもうまいが、注文した「魚」は、案の定大当たり。


久しぶりに、自身の殿堂入りに値するお店が、また1つ増えた。