キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

小説トリップ

中学校時分の夢は、「小説家」であった。
まぁ現実は、サラリーマンという国家の奴隷である。
それでも、ライターという職にありつけたので、5%くらいは叶ったものとして受け止めてよいのではないだろうか。
ありがたいことである。

さておき、小説。
夢にするくらい好きだった小説、作品としてどれくらい仕上げたのか、ふと思い返してみた。

驚きである。
生涯で、1編のみ。
しかもプライベートではなく、大学の授業で書いたもの。
気は確かか?という発言に思えるかも知れないけれど、事実である。

ただ、小説に近しいものは書いた。
ゲームブック」と呼ばれていたものである。
短い段落の文章に番号をつけ、段落ごとに選択肢をもうけ、選択肢により読み進める段落を指定したもの。
ビデオゲームでいうところの、「アドベンチャーゲーム」「サウンドノベル」あたりに近いものである。


長い前置きはさておき。
小説もゲームブックもおそらく同じことだと思うのだが、書くと非常に楽しい。
何が楽しいのかといえば、登場人物や物語が、意図しない方向に進んでしまうことがあるのだ。

極端な話、どんな話にしようかまったく考えないまま書き進めても、アイデアが次から次へと浮かんで来る。
自分が書いているのに、「次どうなるの?」というワクワクを楽しめるのだ。

という経験が、多感な思春期だったからできたことなのか。
はたまた、大人になっても味わえるものなのか。
ふと思いたった。

久しぶりに、その感覚を味わってみたいものだ。
ちょろっと、一遍書いてみよっかな?

と思うのは、秋という季節のせいだろうか。
小説を書く前に、もっとやらないといけないこと・やり残していることがたんまりあるというのに。

本格的に書く、というのではなく、時間をとって実験的に書いてみるのも、悪くないかもね。