キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

広島離島めぐり~前編~

鉄道会社のキャンペーンで、観光地に行くなんて。
ただ人が殺到するだけだし、逆に落ち着かないだろう。

という思いは、いつ捨てたのだろうか。
最近めっきり、鉄道会社のキャンペーンに便乗することが多い。

今回も例外でなく、JRの「広島ディスティネーションキャンペーン」というものを使い、3連休は広島へと行ってきた。
新幹線の指定に乗れて、現地乗り放題もろもろの特典付で、往復12,000円は安すぎる!

もちろん、足を運んだのは、人が集まる観光地、ではない。
最近ハマっている、離島めぐりをしてきた。


前置きが長くなってしまった。
いつものとおり、あったことを順に、ダラダラ書きます。


【昼食:広島つけ麺】
午前7時半に家を出発して、新幹線→在来線を乗り継ぎ、竹原駅という場所へ着いたのは、正午前。
行き先が主要都市でなければ、移動時間だけでもなかなかかかってしまうことを感じつつ、まずは腹ごしらえ。

駅前には商店街が広がる。
が、ことごとくシャッターが下りている。
ネットでは飲食店が多い、と思っていたのだが、選んでいるヒマはない。
とりあえず目に付いた食堂を数点見比べ、ラーメン屋へ。

どうやら、広島には「広島つけ麺」「汁なし坦々麺」という2大名物ラーメンがあるらしく、どちらも取り扱っている。
つけ麺好きも手伝い、迷わず前者を注文。

麺は、通常のつけ麺とは違い、細麺。
とんこつラーメンでよく使われるやつを、少しだけ太くしたようなもの。
スープは、もっさり七味唐辛子が入れられており、見るだけでも汗が出そう。

ひと口食べるや、ついついもうひと口、手がのびる。
麺は見た目以上にコシがある。
つけ汁は見た目ほど辛いわけではなく、冷麺のタレみたいな酸味あるもの。
酸味系のつけ汁は好きではないが、これは別格、辛さとうまい具合に調和されて、うまいうまい!
食べた後も、ずっと余韻が残っていた。


【to大崎上島
ラーメン屋からフェリー乗り場まで、歩くこと30分。
意外に遠いうえ、案内看板がないので、早めに食事を済ませて正解であった。

フェリーには、何やらアニメのイラストがでかでかとペイントされている。
ううむ、もはやこういう形でしか客が見込めないのか。
などと思いつつも、そこそこ大きめなフェリーに乗り、大崎上島へ。


【離島:大崎上島
島へ上陸。
島の規模の大きさからも想像していたとおり、離島にしてはややきれいに整備されている。

まずは醤油やさんへ行き、予約していたレンタサイクルを借りる。
まさかの小型自転車に不安を覚えつつも、6段変速付きの国産車は意外にも走りやすい。

ほぼ海沿いにある道は、アップダウンが少なく、断続的に集落が続く。
離島という感覚よりも、どこか本州にある片田舎に来たような感覚である。
ただ、本州の田舎というのはたいがい、集落との境が山となっており、自転車で走るには峠越えが発生する。
それらが平地でつながっているあたりは、特徴的といえるか。

途中あった「木江の古い街並み」は、規模こそ狭いながら、昔ながらの建物が並ぶ路地が印象的。
日本にはいくつもの「古い街並み」はあれど、ほとんどの場合は建物や道をきれいに整備している。
が、ここは観光的な手は加えず、本当に昔の風景をそのまま残している。


【呉】
快走していたつもりであったが、やはり自転車のタイヤが小さいことがネックとなり、予定より1時間オーバー。
離島を離れ、宿を予約している呉市に着いたのは、午後7時半。

宿へチェックイン後、ごはん屋を探すべく駅前を徘徊するも、いずれも満席。
というか、ビルの並ぶ街のくせに、絶対的にごはん屋が少ない。
妥協して居酒屋チェーン店のそろうビルへ行っても、どの店も「予約がないとNG」なのだ。

で、結局はスーパーでお惣菜あさり。
まぁ、外食の半分以下の値段で食べられるので、悪くはないんだけれどね。


という感じで、1日目終了。
離島めぐりで、歩いて一周ではなく、躊躇(ちゅうちょ)なくレンタサイクルを借りているあたりは、自分なりには大きな進化(退化?)なのだけれど。