キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

無題~そうでない人~

世の中には、2種類の人種がいる。
自分のやりたい仕事をしている人と、そうでない人だ。

ということを、思っていたときがあった。
ちょうど前職で、テクニカルライターという職の楽しさを噛み締めていたころだ。

もちろん、上司や同僚との相性だったり、お客さんからの不条理な相談だったり、イヤなことも盛りだくさんある。
が、仕事の一連をトータルで考えたときに、「楽しい!」と思える時間が、1日のうち1時間でもあればよいな、と。
もしくは、でかいプロジェクトが終わってからの、達成感であったり。


そして現在、会社が変われどテクニカルライターという肩書きを持っている。
依然、やりたい仕事をしている。

という勘違いが、現状のモヤモヤの種ではないか、と思えてきた。
今の仕事では、確実に文章を書く分量が減っている。
むしろ、自分のニガテな仕事、やりたくない仕事ばかり、こなしている。

なるほど、いつの間にか、やりたくない仕事をしている側に入っていたのか。
そこに気づかず、やりがいを感じられないことが、気持ちの反比例を生んでいたのか。

といって、今からホイホイと仕事を辞めたところで、次にやりたい仕事を見つけられるような年齢ではない。
独立するほど人脈も勇気もないし、そもそも営業や経理までしないといけなくなると、やりたくないのさわぎではない。
派遣で執筆業に専念という手は、このご時世ではリスキーだし、年齢が上がるにつれますますリスクが高まる。

いや、年齢のせいにしてはいけない。
どうあがいても、結局テクニカルライターという職以外では、ゼロからはじめなければいけないし、そこに楽しさを見出せられるかどうかの保証はまったくない。


やりたくない仕事を、今やっている。
そういう業種に、そういう会社に、就いているのだ。
それが、ごはんを食べるための手段なのだ。

という現実を、しっかり自覚しなければならない。
まずは、そこからだ。