キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

廃、新

古きものは、役目を果たし、朽ちてゆき、いずれ姿を消す。
いずれのプロセスにも美しさがあるが、とりわけ「朽ちてゆき」つつある姿こそ、もっとも美しい。

と考える仲間3人、いわゆる廃墟仲間との新年会を、木曜日に行った。


場所は、京橋にある漁師系居酒屋「とっつぁん」。
商店街の奥、さびれた一角にありながらも、京橋では有数の人気店である。

このメンバーとはじめて来たときは、今くらいの冬の時期。
うまさと安さに、ただただ感動した。
しかし、夏ごろに再訪したときは、食べ物の質の悪さに愕然とする。
大阪一円にチェーン展開していたあおりか、それとも季節によるものか。

今回の再訪の理由の1つとして、そのへん白黒はっきりさせたい、という気持ちもあった。


あいかわらず、値段がクソ安い!
お造り4切れで280円、しかも脂ののったプリプリ、である。
一品ものも80円から用意されていたり、全体的に身の大きい天ぷら各種が1つ100円より提供されていたり。

そして味が、クソうまい!
やはり季節に左右されるようだ。
いっぱい食べたので1つずつ紹介できないが、すべてがアタリといっても過言ではない。


あと特記すべきことは、お店が拡張されていたこと。
1階部分の広さが2倍近くになっており、席数もかなり増えていた。
以前までは店舗が狭く、行列もできていたので、それがないぶん安心。

唯一残念だった点は、午後10時前から店舗に流れるBGMが、爆音になること。
それと同時に店舗の片づけがはじまることから、それが客の追い出しであることはすぐに察知できる。
販売店で買うより何倍もする飲食代を払ってでも居酒屋に来てるという意味、わかってる?
客に不快を与えるこういう行為は、大きなマイナスだと思う。


そんなこんなで、今年の廃墟展望も話ができた。
まずは4月ごろに、岡山あたりを散策。
そして長崎の再訪。
さらに、互いの友人のなかに廃墟好きがいたなら、その人を連れていくことで、再訪物件にも新鮮味がでるというアイデアもでた。

早くあたたかくなってほしいものだ。
今年も、秀逸なアウトドアがたくさんのぞめそうだ。