15年ほど前だろうか。
名古屋のコンビニでおでんを購入した際、味噌を渡されて驚いたことがある。
まさかコンビニに、こんな地域性というものがあるのか。
しかし最近では、大阪であっても、けっこう味噌を置いてあるお店を多数見かける。
コンビニのおでんは薄味なので、これはなかなかよいアイデアである。
さらに最近では、味噌にとどまらずいろんな薬味が登場しているそうな。
先日、「洋風おでん用トマトのソース」という、これまた趣向を凝らしたソースを見かけた。
しかも、無料でもらえるというのだからステキ。
サラダのドレッシングは金とるくせに。
見かけた、というか、そのときそれを入手した。
が、そのときはシンプルなおでんの味が食べたかったため、使わずじまい。
そんなソースが、1ヶ月もの間オーバーのポケットに入っていたのだ。
ううむ、普段そないおでん食べないし、かといって家の料理に使おうにも、どれに使ったらいいかわからない。
といって、捨てるのももったいない・・・
と思案を巡らせたあげく、カップヌードルにかけようという結論に至った。
早速会社の昼食時、コンビニへ寄り、シーフードヌードルを入手。
カップヌードルの普通味よりも、なんとなくあう気がしたのだ。
お湯を入れ、3分待ち、そしてソースを投入。
スープはほんのり赤みを帯び、この状態で市販されていてもまったく違和感ない色合いに染まる。
よくかきまぜて、そしてひと口。
うん、普通。
ほんのり酸味が特徴的だが、だからといってそれがアクセントになるわけでなし。
決してまずくはないが、入れたメリットがほとんど感じられない。
なるほど、おそらくであるが、「コンビニのおでん用」というところに原因がありそうだ。
薄味のおでんに調和させるために、ソースとはいえ、薄味に仕上がっているのだろう。
それでいくと、そもそも味の濃いヌードルに入れたところで、味が殺されて当然だ。
とまぁ、あえなく実験は失敗である。
普通、味の調合に成功して「よっしゃこれは日記のネタになる!」となってから日記を書くところ。
それを、いけしゃあしゃあと失敗談書いているあたり、話のネタに困っていることを察していただきたい。
そしてまだポケットに残る「コンビニのおでん用味噌」を触りながら、再戦すべきか迷っているのである。
さすがに味噌はなぁ・・・