キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

はじきぞめ

30歳くらいまでは、毎年1月2日に、決まった神社で初詣という風習があった。
しかしここ数年は、行かない年も踏まえ、行く日も参る神社もまばら。
そんな今年は、大阪天満宮へと足を運んだ。
京都へも奈良へも近い場所に住んでいながら、大阪の神社に参るなんて、はじめてでは?

きっかけとなったのは、この神社でやっている「はじき初(ぞ)め」というイベント。
境内で、そろばんの読み上げ算をやる、というもの。
甥っ子がそろばんを習っていることがきっかけで、姉夫婦が参加することになったため、便乗したのだ。


9時半から、と聞いていて早めに行ったにもかかわらず、すでにイベントは開催されていた。
そして、長蛇の列。

オトナでも参加できるとのことだったので、甥っ子だけでなく、姉と僕も参加することに。
まぁ、このオトナ2人はともに、中学校時代に段位認定者というプチ自慢の種を持っているのだ。


そして順番がまわってきた。
境内の会場に入るや、まずは神主さんが祈祷をしてくれる。
そして座席に置かれたそろばんは、めちゃくちゃ長い!
1.8メートルもあるそうな。

読み上げは、3ケタのものが5口という、お子さまにも安心して計算できるレベル。
読み上げも、ゆっくりである。

がしかし、手が動かん!
はたから見たら何の違和感もないかも知れないが、やはり自分の頭では、自分の現役時代のスピードが残っている。
数字を聞いたと同時に、自分の目で追いかけることもままならないあのスピードは、どこ行ってん!
全2問は無事ご名算だったが、ただただ悔しさだけが残った。


ううむ、珠算のことはさておきとして、どうも初詣という気分にならない。
今まで参拝してきた神社が、いずれも駅から遠くて、民家から離れた場所だったため、そのギャップなのかも知れない。
もう一度あらためて、別の場所へ初詣リベンジに行きたいところである。

あっ、それだと“初”詣にはならないのか。