2年ほど前からだったろうか。
ママチャリを買い換えたい、と呪文のように唱えていたのは。
買い換えたいとは思うものの、いかんせん壊れない。
厳密には、変速機は壊れ、ボディ全体はさび、少なくとも長距離走るには適さない。
しかし使用用途は、おもに駅までの往復なので問題ない。
となれば、どうしても優先順位が低くなる。
ところがつい先日、急にママチャリの調子がおかしくなった。
後輪から異音がするかと思えば、こいでもなかなか進まないようになった。
見ると、車輪の骨組が2本折れている。
うち1本は完全に外れており、もう1本は車体にひっかかった状態。
なるほど、こいつのせいか。
車輪の骨組みを外し、再出発。
しかし症状は変わらない。
試しにママチャリからおりてタイヤをまわしてみると、どうも左右にぶれている。
なるほど、音の原因は、このぶれによりタイヤとフレームがこすりあうせいか。
それがわかったところで、なおす方法がさっぱりわからない。
そうこうしているうちに、後輪がほぼブレーキがかかっているような程度に、まわらなくなった。
ということで、いよいよお別れのときを迎えることとなった。
3代目旅マシンとして君臨して、6年間。
僕のママチャリ旅の、実質引退までを見届けてくれたマシンである。
・大阪→広島（しまなみ海道周遊）
・大阪→福井（若狭湾周遊）
・琵琶湖一周
・紀伊半島一周
いずれも、思い出深い旅である。
特に最後の紀伊半島は、えげつない坂の連続を、よくもまぁ乗り越えてくれたものだ。
本当にありがとう！
