キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

オトナの悠久

働かずとも、お金がかせげる。神話のようで、ペテンのような話である。が、世の中には意外にそんな方法が転げている。サラリーマンの有給休暇というのも、その1つである。先週の水曜は、有給休暇をとって、京都へ。夏本番ということで、ちょっくら避暑地とやらへ向かうことにした。京都駅から、送迎バスにゆられること1時間。緑に囲まれた風景に流れる川を見て、すでにテンションはMAX。ここは京都でも有数の避暑地、貴船である。すぐさま川に降り、足をつける。冷たっ!きれいっ!連日の蒸し暑さを忘れる快適な涼しさに、しばし時間を忘れて川遊び。 ひと段落してから、道を進む。その先には、川沿いにいくつもの料亭が並ぶ。そして、川の上に板をのせ、お座敷がもうけられている。そう、川床である。今日はこの川床で、まったりとしに来たのである。30分ほど歩き、汗だくになりながらようやく、予約していた「兵衛(ひょうえ)」に到着。川を降り、予約席へとつく。涼しっ!いや確かに、川辺は夏でも涼しいことは、体験的には知っている。にしても、クーラーをきかせた部屋のように、ここまで涼しくなるとは。 着席して、しばらくすると一品ずつ料理が運ばれる。これがまた、どれもうまい!相場より少しだけ安めのコースを頼んだというのに、品数も多いし、ぜんぜんもの足りなさを感じない量。もちろん、昼からビールをいただいた。また、途中から川に足をつけて涼しんだ。極楽。そのひとことに尽きる。来る前は5,700円という値段が高いと感じたが、金額がまったく気にならない。 たまにはこんなゼイタクも、必要である。「自分へのごほうび」という言葉はニガテであるが、こういうリラックスは大事だと実感。まぁ、来週からはじまる夏季休暇という大きなリラックスを目前に言っても、あまり説得力はないかも知れないが。