合法的な麻薬。
頭の中では、そう解釈することも、しばしばである。
ただただ高いものなのに、ついつい飲んでしまう。
中には、値段に見合うテイストでないこともある。
にもかかわらず、飲んだことのないものを見つけては、散財してしまう。
そんな、ベルギービールという呪縛に取りつかれて5年。
土曜日は、夢のまた夢に見ていた、ベルギービールのイベントへと参加することとなった。
「ベルギービールウィークエンド大阪」。
あらかじめ3,100円を払うと、専用グラスと、会場内でのみ使えるコインをもらえる。
会場には、ビールを販売するテントが9つと、食料を販売するテントが5つ。
そして会場中央に、スタンディング形式で飲めるテーブルと、テントが並んでいる。
ここで用意されているビールが79種類もあるというあたりに、ベルギービールの魅力というものが感じられるだろう。
いずれも1つ1つ個性があり、色もアルコール度数も違うというのが、何よりの面白味である。
昼から向かったのだが、思ったほど客がいない。
というのも、やはり雨天というのが影響していたのだろうか。
はじめは、とにかく今まで飲んだことのないものばかりを選ぶ。
1杯目はグーデンカロルスのようなコクがあり、大当たり!
しかしそこから3杯は、イマイチ。
「日本初上陸!」という触れ込みにダマされたりもした。
なので、後半の5杯目からは、無難にベルビュークリークなど「おいしい!」と知っているものを選んだ。
生で飲むベルビュークリークは、やっぱりハンパなくうまい!
料理も、割高と思いきや、これまたうまい!
見た目は、居酒屋でも出てきそうなソーセージだったり、ポテトだったり。
なのになぜ、こんなにも味が違うの?
そしてビールとの相性が、これでもかというくらい、非常によい!
途中から、コインを買い増ししたり、あるルートでコインを入手して、結局何杯飲んだかわからない。
少なくとも、「もういい!」と自制がきくギリギリまで飲み切れたということだけは、確かである。
もちろん夕方からの頭痛は快適なものではないが、それを加味しても満足感がすごい!
しばらく薄れていたベルギービールへの情熱に、再び火をついたことを感じた。
やはりこいつは、合法的な麻薬に間違いない。