キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

関西国際プロ・レスリング

YAMさん(仮称)のライブで興奮冷めやまぬ土曜日の夜は、梅田へと足を向けた。
何というキマグレだろうか、プロレス観戦をすることに。

まぁ、学生プロレスだの大阪プロレスは見たことあるし、嫌いなほうではない。
しかし、そうがっつり進んで行くほうでもない。
なので、正直どんなものかドキドキである。


会場・・・なん、ここ?
会議室と宿泊施設を兼ね備えたビル。
1階ロビーには宿泊のチェックインカウンターがあるし、エレベータは4~5人くらいしか乗れない小さなもの。

フロアを見て、さらに驚愕。
てゆうか、思いっきり会議室やん!
ビール瓶ケースと体操用マットで形作られたリングに、ビール瓶ケースを重ねただけのポスト。
あかん、たぶん今からめっちゃ楽しい!

見た目こそおちゃらけてはいるものの、試合開始まで解説の2人が、ずっとトークで場をつなぐさまはすごい。
さらに、試合の合間に流れる映像は、とてもシロウトの所業ではない。
なんでも、この映像作った人は、かつて僕の同じ部署にいた方だとか。


試合は、とても見応えがあった。
しっかりお笑いの要素を作りつつも、真剣に技をかけあう。
ときおり、「技がない!」とつぶやきながら苦悶するさまは、この規模のプロレスならでは。
ふつう助走にロープを使うが、ロープは張られたものではないので、ポストに体を当ててはね返るというのも、おもしろい。

最後の試合は、他の試合よりも激しく、とても見応えがあった。
ヒール役のタッグが勝つ、という意表を突かれたオチも、まぁアリといえばアリ。

2時間ちょっと、がっつり楽しんで1,800円は、ぜんぜん安いほうである。


ちなみに、レスラーもスタッフも、すべて副業としてやっているというのが、驚き。
もちろんギャラは支払われるだろうが、きっとそれを目的にやってはいない。

昼のYAMさん(仮称)のバンドにせよ、自分の時間に活躍の場があるということが、本当にうらやましく、楽しそうに思える。
自分の時間やからこそ、とことん自分が納得の行くものを追求できるだろうし。
それが表面化したとき、とても企業という枠では表現できない感動が生まれるだろうし。

だからといって何をやろうという才能もないが、少なくとも自分の時間をムダには過ごしたくない、と心から思った。