キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

AniFXライブ!

少し歩くだけで、とたんに体中から汗がにじみ出てくる。
夏が大好きな性分、決して嫌いではない。
が、いかんせん多汗症、心地よいと断言はできない。

そんな、少し夏を先走ったような陽気の土曜日は、上本町へと足を運んだ。
同じ部署のYAMさん(仮称)が、ライブをするとのこと。
以前から行きたかったのだが、何かとスケジュールがあわず、ようやく念願かなったり、である。


「ハイハイタウン」という、小さなショッピングモールで開かれたイベントで、屋外舞台には7組のパフォーマーが出演する。
イベントの一環として、フリーマーケットを開催しているとのことで、期待が高まる。

が、何ということでしょう、出展ブースがわずか1つ!
場所的な都合もあるんやろうけど、なんぼなんでもこれはヒドい!
といいつつ、ちゃっかり雑貨を2点仕入れた。


さておき。
YAMさん(仮称)の出演前のパフォーマーが気になっていたので、座席について見ることに。
いわゆる「地下アイドル」と呼ばれる、「ポンバシwktkメイツ」と呼ばれるアイドルユニットである。
まぁ、今はやりのアレである。

すごい。
舞台のパフォーマンスは、どうでもいい。
圧倒されるのは、客席の外周いっぱいにいる、親衛隊。
普段ぜったいそんな声出さんやろ、ってくらいの人らが、普段ぜったいそんな声出さんやろ、ってくらいの大声で、合間合間でコールする。

想定はしていたものの、想定以上。
前から横から後ろから、絶えず音の波が押し寄せるさまは、よいとか悪いとかではなく、新感覚という驚きだけである。


そしていよいよ、我らがYAMさん(仮称)のバンド、「AniFX」!
アイドルグループの異様な空気の後、という実にやりにくい順番を、むしろ順風に変えたというか。
それもそのはず、アニメのコスプレに、全曲アニメソングである。

いやいや、ナメたらあかん。
演奏もボーカルも、そこらの路上バンドとは、わけが違う。
本当に本格的だし、そこにパフォーマンスも加味している。

YAMさん(仮称)だけ特化して説明するなれば、家に保険をかけるか悩むレベルの本格的なウッドベースがあり、JAZZライブも開いているという、本格的な活動をしている。
うまくて、当たり前といえば当たり前である。

選曲にも演奏にも圧倒されるが、曲の合間を絶え間なくつなぐMCとリズムも、さすが。
場数を踏んでいることが、ひしひしと伝わる。
と同時に、何げなく見に来たギャラリーも、いつしか手拍子などで、一体化している。

楽しい!
30分という時間があっという間に感じるほど、本当に楽しいひとときを過ごすことができた。
仕事以外に、こうして人を魅了できる活動ができるということは、本当にすごいと思うし、尊敬できる。

その点、僕なんて何ができているだろう。
自己満足的にキックボードを蹴っているだけでは、とても人様の心を揺らすことなどできない。


80~90年代を中心としたアニメソングという、世代としてはどストライクなのに、半分しか曲を知らなかったのが、唯一残念ではあるが。
これはぜひともまた、聞きに行きたいものである!