動物園へ、行ってきた。
ただそこには、動物はいない。
しかしそこでは、確実に動物の躍動的な息吹を感じる。
そんな不思議な空間へ、行ってきた。
ギャラリー「hitoto」で開催されていた写真展、「ANIMAL SPIRIT」。
会社の同じ部署であるSUNAOさんが、はじめての写真展を開くとのことで、足を運んだ。
業務用エレベータ2つぶんくらいのこぢんまりとした部屋には、いずれも印象的な動物の写真が展示されている。
通常では絶対に寄れない猛獣のドアップもあれば、動物4匹の模様だけで構成されたもの、人間に愛嬌をふりまいている瞬間、など。
写真ごとにつけられたタイトルとコメントも、写真の魅力を一段とひき出すスパイスとなっている。
動物の、ありのままの姿が見られる。
といっても過言ではない。
ただ1つ驚くのが、いずれの動物も、「野生」ではないということ。
そう、すべては動物園・サファリパークにいる動物なのだ。
それを、一般客として撮影したもの。
他のお客さんがあり、オリや柵などの障害物があるにもかかわらず、さも自然界の野生動物のような光景を撮影するというテクニックとアイデアには、脱帽である。
写真ももちろん楽しいが、そこの空間で交わされる会話もまた楽しい。
同じ部署の人も何人か来ていて、会社でもよく話はするのだが、そことはまた違った感覚の会話が楽しめる。
きっと空間の雰囲気が、そうさせるのだろう。
なるほど、こういった個展というのは、ただ作品を見せるだけではなく、このコミュニケーションが楽しいのか。
仮に作品の精度を問われず、語らいの場を作るだけであれでは、自分の旅写真とかの個展とかもアリなのでは、と、うっすらではあるが思った。
ううむ、先日から写真展というものの魅力に、ひきつけられっぱなしである。
ぜひとも次は、R-さんの個展を期待したいところ♪
