先月に引き続き、またしても猫をかぶりに・・・いや、猫の写真を見に行った。
日曜のお昼前から、猫の写真に特化した写真展「猫の日」へ。
もちろん動物のニガテな僕がそんなセレブリティな趣味を持っているわけではなく、会社の同じ部署のR-さんが出展しているとのことで、足を運んだ。
23名の出展者がそれぞれ写真を1点のみ展示し、来店者がその中から気に入った3点を投票する、というシステム。
前回の倍くらいの広さ、いわばドッジボールの片面くらいの広さのあるフロアに、写真が1点ずつ並べられている。
相変わらず思うのだが、「猫」という限定されたテーマに、無数の表現力があることには感心させられる。
集団でいても、風景の一部にとけ込んでいても、後ろを向いていても、すべてが作品として成立する。
その中でもやはり輝いていたのは、巨匠R-さんの作品。
23作品のなかで唯一、「影」で表現していた。
白い猫から、夕日を受けて影が伸びる。
それを、白い猫が不思議そうに見つめる、というもの。
白い猫の素朴な存在感と、大きく力強い影の存在は、「反比例」という表現以外に言葉が浮かばない。
自分であるということを、自分では気がつかない。
言うなれば、ジキルとハイ・・・いや例えが古いか。
ヤヌスの鏡、である。
ひいき目で見ているのではなく、仮に作者がシャッフルされていようと、僕は間違いなくこの作品を選んでいただろう。
さて、問題は残り2つの投票。
やはり好みというものがあるので、4つくらいには絞られる。
そこから、どう判断したらよいものか。
アングルやレンズなどにより可能とされた、技巧的なものをとるのか。
純粋に被写体がかわいすぎるという、直感的なものをとるのか。
いかんせんシロウトである、何をもって写真の「良い」を決めればよいのか、わからない。
結局、それぞれの写真をはじめて見たときの、個人的な印象の強さを基準とした。
案の定、その基準で選んだ2つは、入賞しなかったようで。
ちなみに、我らがR-さんの作品は、堂々の2位!
あの作品群のなかで、2位をとれるのはすごすぎる!
我がことのようにうれしかった。
R-さん、本当におめでとう!