キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

コピーライターデビュー

ライターをしている。
会社から収入を得ていることと、10年のキャリアがあることを考えると、プロと言っていいのだと思う。

けど、ライターにも種類がたくさん細分化されている。
テクニカルライターという分類にいる僕に、まさかコピーライターの作業が舞い込んでくるとは。


「交野で飲もう!」コミュニティのかよかよまんから、連絡があった。
オープンしたお店の広告を作っているのだが、文章がまとまらないので力を貸してほしい、と。
広告の文章、いわゆるコピーを作ることはほぼ未経験ながら、二つ返事で引き受けた。

まずは、何を書きたいかをヒアリング。
これがいちばん、大事な要素である。
そして、なかなか難しい。

本業のテクニカルライティング、つまりマニュアル制作であれば、ある程度フォーマットを作るノウハウがある。
が、コピーに至っては、ほぼフリーフォーマットである。
どんな見出しをつけ、どこで箇条書きを使うかなど、外枠の構成からはじめなければならない。

あれこれ悩んで、45分。
ようやく骨格が見えてきたかと思い、念のため確認してみると、ぜんぜん方向性が違っていた。
さらにヒアリングをして、再検討。

ようやく骨格が固まったところで、お酒を入れるべく「アルジェント」へ。
お酒を飲むと、仕事が進まないというのは、僕の経験即である。
が、むしろ文言の1つずつをためらわず選らなくなり、サクサクと文章が進む。


ひととおりの作業が、けっきょく4時間。
とりあえず今日中に作る、という意識があったので、これでも効率よく進んだほうである。

今後の自分への参考のために。
構成としては、
・お店の概要、キャッチな部分
・業務の詳しい説明
と大きく2つにわけた。

後者においては、さらに見出しで区切り、
・業務の説明
・具体的な内容を箇条書き
とした。

まぁ、コピーというより、やはりテクニカル寄りの構成になってしまう。
キャッチーな言葉、アバウトな表現が少ない点では、当初期待されていた仕上がりにはそぐわないかも。
もっと、どんな媒体で使われるかとかいうことを加味できるほど、幅広い経験が必要である。

ライター業は、なかなか奥が深い。


ちなみに、ホームページの制作もほのめかされた。
20代のころならYESと返事できたところであるが、さすがにためらった。

昔と違い、デザインの自由度が高くなったため、デザイン力が必要となる。
昔と違い、業種ごとにセオリーができているため、それを考慮したデザインが必要となる。
情報を整理し、設計するのに、めちゃくちゃ時間がかかる。
更新作業が不可避となり、当然その作業も引き受けなければならない・・・

などなど、とにかくとんでもなく時間がかかってしまう。
少なくとも無償では、とても引き受けられない。
かといって、友達から金をとるというのも気が引ける。
金をとったらとったで、それに相応の品質が求められる。


何はともあれ、自分のスキルが会社以外で活用できるというのは、うれしい限りである。
学生時代は、そういうことにあこがれていた気がする。
理想のオトナに近づいている実感は、心地のよいものである。

※掲載しているロゴは、実際の店舗の正式なものではありません。