髪を染めるなど、不良の所作。
という価値観を昔持っていたためか、自分の髪を染めるということなど、まったく興味がなかった。
しかしどういうきっかけか、気がつけば美容院にカラーリングを予約していた。
ということで、月曜日に人生初めて、髪を染めた。
ひととおりカットが終わり、カラーリングの段取りがはじまってから、緊張が走る。
だって、ホンマにどういう手順でやるかも知らなければ、自分の髪の色が変わるという感覚がイメージできない。
そんな気持ちはお構いなしに、カラー液（っていうの？）をお構いなしに塗られる。
ほんま、どうなんねやろ？
思ってた以上に、液のにおいってキツいんや。
そして髪を流し、乾かしてから、お披露目。
おっ、ホンマに色変わってる！
あまり色が変わらない程度に、というのも注文どおり。
こうなると、むしろもっと変化あってもよかったかな、とも思えてくるほど。
果たして、他の人の評判は、どんなものだろう。
と胸をおどらせて、火曜日はうれし恥ずかしの出社。
・・・あれっ？
想像を絶するほど、まわりのリアクションが薄い。
唯一声をかけてもらった人も、「チャラ男」のひとこと。
僕からしたら、ほんま生涯予定のなかったことをしたという、一世一代の大変貌である。
消費税10％なんて目じゃないくらいの、サプライズ。
ところが、男が髪を染めるなんて当たり前となったこのご時世、他人様からはなんの珍しさもないこと。
消費税20％の国からしたら、日本が消費税10％になったところでなんの興味はない。
まぁまだ会社の人となんて、1年そこらのつきあいやしね。
きっと他の友達だったら、もっとでかいリアクションを見せてくれることでしょう。
見せてくれるよね。
見せてねっ！
