キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

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好調なときの高揚感と、不調のときの焦燥感。
時間をかけて得た満足感も、その後手元には何も残らない。

そういって意味では、ある意味人生の縮図なのかも知れない。
まぁ、非常にオーバーな意見かも知れないが。


日曜日は、前日の飲み疲れと、純粋に予定を入れていなかったことがあり、とにかくヒマであった。
天気はくもりで、いつ雨が降ってもおかしくない状態。

ただ、1日家でクサっているのもイヤなので、とりあえず昼食は外へ食べに行った。
そのついでに、ほんのキマグレに足を運んだ。
めちゃくちゃ久しぶりの、ゲームセンター。


小さいころから、メダルゲームというのが好きであった。
けっこうなギャンブル性がありつつも、安価で長く楽しめる。
ゲームごとに攻略法などを見つけられたら、なおも楽しさが増す。

そんなわけで、向かった先はメダルコーナー。
やったゲームは、いわゆる「メダル落とし」と呼ばれる、昔からあるタイプのゲーム。

・台座1に、メダルがたまっている。
・台座1の上に、絶えず前後に動く台座2がある。
・メダルを投入するとメダルが台座1に落ち、台座2の運動により、台座1にたまったメダルが手前に落ちる。
・落ちたメダルは、手元へ還元される。

単純なルールなのだが、今のメダル落としは、さらに進化している。
・メダルがある地点を通過すると、スロットが回る。
・スロットがそろうと、まとまったメダルが台座1または2に排出される
などの仕組みがあったり。

あとは、書くとキリがないくらい、何かしらイベントが用意されてる。
「もうちょっとで次のイベントが発生する」という思いから、なかなか引き際がわからないのである。
イベントの種類が多いぶん、ある意味ではパチンコよりも意地が悪い。


ムダな時間やなぁ~、と思いつつも、気がつけば4時間もやっていた。
メダルは買い足したりせず、多いときは300枚、少ないときは20枚、という増減をひたすらくり返した。
メダルは多く集めたところで、換金もされなければ、景品との交換などもない。
にもかかわらず、どっぷりハマれる仕組みに、ただただ感心した。

最後は、50枚ほど余ったメダルを、預かってもらった。
最近はすごい、指紋認証とパスワードで、メダルの預け・引き出しができるそうな!
ハイテクさに驚きながらも、ある意味では近未来のセキュリティ対策における、実験台として社会に役立っているのかな、とも思えた。


何より驚いたのは、僕がメダルを預けたすぐ後、機械でメダルを引き出していたおばちゃん。
午後7時前という時間にやって来たのも驚きだし、預けているメダルの数にも驚き。
38,000枚て!

まぁ、毎日コツコツ貯めているというのであれば、趣味という面ではステキであろう。
ただ店側としては、1円の利益にもならないので、たまったものではないだろう。