キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

ヒゴノモ通信2011.06

もはや、なつかしさなどない。
このエリアが、もはや自分にとっての飲み場となったから。
しかし今回やや緊張が走ったのは、ひとえに「前の職場の真隣」の店で飲むからだろう。


毎月恒例、「肥後橋で飲もう!」に火曜日参加した。
冒頭のとおり、飲んでる最中に前職の人が来てもおかしくないような、危険地域である。
それでも、「AS★BIRD 」というお店は、肥後橋にゆかりがあれば一度は行っておきたい、ちょっとした名物である。

ビクビクしながら店へ向かうと、道中に前職の総務の方々とバッタリ!
まぁ、僕のほうから声かけたんだけど。
数分の立ち話は、1年ぶりを感じさせない自然なものであった。
このノリで、僕の苦手とする上層部連中に会うのは恐いので、そそくさと店へ転がり込んだ。


木造の店内には、レトロCDやらレトロ看板、レトロ玩具等、昭和一色である。
出迎えてくれた店長の右手に、堂々と生ビールが握られているところに、肥後橋では少し異色な雰囲気を感じる。

メニューは、串カツを主とした、大阪ではありがちな大衆居酒屋。
ビールが安い、というのが何よりうれしい。

変り種といえば、串カツの「ワニ」と「ダチョウ」。
なかなかのゲテモノでありながら、1本200円という安さはたいしたもの。
どちらも、味と食感がにわとりに近い。
特にダチョウは、パサパサ感のないささみという感じで、めちゃくちゃおいしかった!

あと、雰囲気にはにつかわず、馬刺しなんかも。
3種類の部位が、それぞれまた違う味がして、おいしい。


あえて苦言を書くなれば、注文後出てくる料理が、やたら遅い。
枝豆以外の料理が出たのは、ゆうに30分は過ぎていた。
馬刺しに至っては、1時間以上かかってたし。
その間、おかわり自由のキャベツをツマミに食べていたが、空腹時にキャベツというのも、お粗末なものである。

とはいえ、それらすべてをリセットするくらい、店長が気さくなのである。
使い込んで研ぎ澄まされたお決まりのジョークも、切れ味が鋭い。
料理が遅れたぶんは、サービスとしてメニューにもない料理を提供してくれた。
馬刺しも、本当なら2種盛りだし。


話題はいろいろあったが、やはり印象的なのは、節電の話。
関東圏の方は「今さら?」と思われるかも知れないが、関西は本当に地震の影響が遅いのである。
そして急激に節電うんぬん言われたものだから、企業が急に節電対策に追われ、てんやわんやしているのである。

今年の夏は、間違いなく日常生活レベルでも、今までとは違った夏の生活を余儀なくされることである。
そんな状態でも、いや、そんな状態だからこそ、あえて「肥後橋で飲もう!」は月イチのペースを崩さず、みんなでおいしいビールを交わしたいと思う。