キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

ぴでナイツ!esナイツ!

久しぶりに来た京都の街は、なつかしくもあり、目新しくもある。
まさしく、今から会う人物に対する感情に似ている。

なまぬるさと冷たさを含んだ、鴨川から吹き上がる風を浴びながら、待ち合わせ場所へ。
川を眺めていると、そのなつかしい声が背後からかかる。
にしても、第一声に「太ったな」て!


4年前、会社の都合で、東京は葛西という街に10ヶ月ほど過ごしていた。
そのころの飲み仲間、ぴで君との再会である。
飲み仲間、といっても、厳密には5回も会っていない。
ただ、たくさんいる飲み仲間でも「関西出身」は数少なく、会ったときに浴びせあう関西弁が心地よかった。

正直、会ってすぐは緊張した。
久しぶりというのもあるが、おしゃれな長髪に、おしゃれなスーツ姿、である。
片やこっちは、豚の刺繍のあるジャージ・・・

はじめは会話をリードしてもらうような形で、互いの近況を交し合った。
ぴで君が彼女さん(あおいちゃん)を連れてきてくれていたことも、会話がつながるいいきっかけだった気がする。


そして入ったお店は、「Bar Cafe es」。
僕が「ぜひ行きたい!」と、熱望したお店である。

ここは、かつて一泊二日の林道ツーリングを共にした、カフェレーサーヒロさんのお店である。
mixiで、何度も店の情報を見ていたため、ず~っと行ってみたかったのである。

店の前にあるヴィンテージバイクと、外国ビールのネオンが、どこか異国風な雰囲気をかもし出している。
店内は、明るすぎず暗すぎない、ほどよくぬくもりを感じる照明。
テーブルに置いてある小さな電灯は、料理を明るく演出してくれる。
リニューアルしたてということもありきれいで、きれいさの中にどこか懐古的な情景がある。

入店するなり、カフェレーサーヒロさんにあいさつ。
お話したことあるのは、ほんの一度のツーリングのはずなのに、めちゃくちゃ顔を覚えていた。


テーブルにつき、ビールで乾杯!
ぴで君との会話も、ビールが進むにつれ加熱していく。
あおいちゃんも何度か葛西で飲んだことがあるそうで、3人共通の友達の話もでき、話題は尽きない。

葛西以外の話でも、会話の引き出し方が、ぴで君はものすごく上手である。
人が話したいことを引き出し、話した内容をうまいこと処理してくれる。
会話だけで、こんなに気持ちよくなるものなのか。
ほんま、何でもっと早く会っとかんかったんやろ?


などと思いながら、次々に運ばれる料理を楽しむ。
うまい!
めちゃくちゃうまい!
どれもうまい!

「知り合いの店やから」とかやなく、マジでうまい!
カマンベールはカビくささがなく、ブルーチーズは臭みと塩気が絶妙。
そして、そのブルーチーズを使ったペンネは、今まで食べたペンネでは間違いなくいちばんである。

たいがいのお店で出る料理って、「オレもレシピがあれば作れる」みたいに思うが、ここの料理は作れる自信がない。


時間にして、3時間ほど。
いろんな意味でいい後味を残しながら、お店を去った。
本当に楽しい時間を、ありがとう!

ビールだけでなくワインも飲んだのに、今朝は二日酔いゼロ。
これはひとえに、おいしい料理と、楽しい会話のおかげである。


本当はウコンのおかげである。