キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

ホンネ、タテマエ

震災から4日、依然テレビ番組は、どこの局も震災のニュースばかり。
せめて晩ごはんを食べるときくらいは、ポジティブな映像を見たいものである。
情報の提供は大事であるが、似た情報を順繰りにまわしていては、最新の情報というものが溺れてしまうし。

などと思いつつも、やはりバラエティなんて流せないんだろうな、というテレビ局の事情に飲み込まれざるを得ない。


記憶が薄れぬ前に、週末のプライベートの日記を書きたい。
記憶とは生モノであり、鮮度を逃すととたんにぼやけてしまう。
いち早く、新鮮な記憶という食材を、文章という料理に仕上げたい。

などと思いつつも、やはり会社やニュースで震災の影響を目の当たりにすると、「不謹慎」という文字が頭をよぎる。


できれば、東方面の方には、現在の生活を日記などで公開いただきたい。
Webで公開する日記は、データとして残る。
いつどこで震災が起こるかわからないこの日本、震災の体験記は、自分のため・人のために役立つに違いない。
記憶だけでは、思い出すにも人に伝えるにも、やはり限界がある。

などと思いつつも、節電が余儀なくされている地域が多数あるので、その方法を強く推すことができない。


会社帰り、地元の駅で役所の人が募金活動をしていた。
こんな時間に募金活動できる時間の余裕を持っていることに、嫉妬に近い苛立ちを覚える小さな自分がいた。
被災者に役立つことはどんなことでもやりたいが、しょうもないプライドが邪魔して、募金ができなかった。
かつて市民の血税を億単位でちょろまかした市長も過去にいて、信用できないことも事実。

などと思いつつも、今日募金できなかった100円は、本当に信用できる機関に対して10倍にして行いたいと思う。


被災地で略奪がほとんど起こらないことは、世界的に見て珍しいらしい。
被災地でない地域の人々は、自分が何かできることはないかと、多数の人が全面的に助ける気持ちを持っている。
これこそ日本人の心であり、日本人の強さでもある。

これについては本音も建前も関係なく、日本人の誇りを持って、みんなで立ち向かいたい。