キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

今さら新卒

ここ数年言われ倒されていることを、今さらとり上げるのもいかがなものか、と思うけど・・・
新卒の就職状況が、えらいことなってるね。
なんかもう、40社や50社は受けるのが当たり前だとか。

新卒からしたら、たまらんね。
とりあえず数打って当てろ的な状況やのに、1社ずつの「当社を志望した動機」を聞かれるわけやもん。
どこでもええから、とにかく内定したいんじゃ!
って言いたくなるやろうに。

企業のほうも、たまらんね。
そんな数打って当てろ的な内心を持つ学生のうちから、「使える!」と思える人材を見つけなあかんわけやから。


ということを考えていると、自分の新卒時代というものがどうだったか、思い出してしまう。
言うても、当時も「就職氷河期」と騒がれていた。

20歳やそこらの、のうのうと過ごしてきた学生に、「将来こんなんやりたい!」とか具体的な夢なんてない。
ただ何となく、そこそこパソコン使えるし、パソコン関連の仕事やりたいな~、くらいの動機だっけ。
パソコン関連の仕事を探し、ありついたのがパソコンの「飛び込み営業」・・・

それがいつしか、テクニカルライターという狭~い職種やし。
新卒のころ、こうなるなんて、想像もできんかったやろうな。
そして少なくとも、新卒やったらこんな職種を見つけること、できんかったやろうし。

他のみなさんは、新卒のころと今の職種と、ギャップなどはいかがなものだろう。


そんな新卒入社で失敗した僕であるが、少なくとも新卒の就職活動は、ものすごく得意であった。
少なくとも、面接で落ちるという経験が、ほとんどなかった。

人一倍勉強嫌いの僕は、面接での応答とかをぜんぜん勉強しなかった。
とりあえず「人と違うこと言うたろ」と、ゲーム感覚で面接を受けていた。
ほぼアドリブで応答していたのが、運よくいい方向に転がってくれたんやろうなぁ。

そして、人一倍自信家だった。
今や何事も謙虚になりがちな性格だが、当時はほんま、どっからそんな自信が生まれんねんってくらい、自意識過剰だった。
面接とか言っても、絶対まわりの奴らには負けん、みたいな根拠のない思いでいっぱいやった。
その尋常ではない勘違いが、運よくいい方向に転がってくれたんやろなぁ。


今思い起こせば、ほんま昔の自分が恥ずかしい!
でもそれが「恥ずかしい」と思えるのも、社会にもまれて挫折をくり返した結果やろうし。

どうせ社会に入ってみんと、会社のことも自分自身も見えへんねんし。
会社の選択も面接も、もっと肩の力を抜いてテキトーにやったらええねん。

って、いま目の前に新卒で悩んでる自分がおったら、言えるけどね。
伝わらんやろうなぁ。