キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

年に一度、リーマンの特権

平日の昼間に屋外に出るのは、どうしてこんなに気持ちがいいのだろうか。
まして私服なら、なおさら開放感が強い。

今日は年に一度の、健康診断。
自分の健康状態を、定期的にタダでみてもらえるのだから、よくよく考えたらなかなかの特権である。

年に一度といっても、今の会社に入社してからは、当然はじめてである。
当然、検査する場所も違う。


前の会社では、待合室に常時50人くらいはいる場所で、検査項目ごとに決められた部屋へ順序どおり進むシステム。
言うなれば、免許の更新みたいな感じであった。

しかし今回は小さな医院で、4人1組という小さな単位で診てくれる。
あの殺伐とした待合時間がないことが、何よりうれしい。


ちょっと印象に残ったのは、目の検査。
もともと裸眼で目がよいほうであるが、最近は乱視がひどい。
いつ視力低下を指摘されるかわからない状態で、いつもヒヤヒヤと視力検査を受ける。

で、看護婦さんの指示に従い、何番が上下左右どっち向きか、というのを口頭で述べるというもの。
やはり途中から、見えなくなる。
こういうときは、ついつい感覚的に勝負をしてしまう。
というのがいつものパターンで、今回もそうしたのだが・・・

「10番どうですか~」
「上」
「ええ~っ?10番ですよ?」
「あっ、じゃあ右」

みたいな、看護婦さん側からの「ちょっと待った」コールが、なんと3回もあった。
このコールのおかげで、両目1.5という結果となったんだが・・・どうなん?


最後は、前職にはなかった項目の、血液検査。
いや~、ほんま堪忍して。
本当に注射が苦手やし、まして採血て!
血管に針がとおっていることを想像するだけでもうっ!

平日の昼間の気持ちいい屋外が、帰路では採血のせいで気持ちの悪いものへとなった。
慣れっこながらも、注射器から懸命に目をそらす姿を医者に笑われることは、やはり屈辱以外の何ものでもない。