お恥ずかしながら、ヒゲをそったことがない。
もちろん、ボーボーに生やしているというわけではない。
僕と付き合いの長い方ならご存知のとおり、ヒゲが生えないのである。
めっちゃ便利な体質だ、とうらやましがられるのだが、ヒゲそりの経験がないため、便利さがあまりピンと来ない。
そんな体質ながら、30歳を過ぎたあたりから、濃い毛が生えだした。
といっても、ある一定以上くらいしか伸びないし、せいぜい同時に生えて10本前後。
まぁ放置していても誰にも気づかれないのだが、いつしか抜くクセがついた。
はじめは爪でグイグイやっていたのだが、たまに抜けないのがあって、そのつどキーってなってもうて。
で、家に余っている毛抜きを使うようになったのだが、これまたかみ合わせが悪く、そのつどキーとなってしまう。
こらあ精神衛生上イカンと思い立ち、先日「毛抜き」というものを買いに行った。
ある大型薬局の、いわゆるコスメコーナーへと足を運んでみた。
もちろん普段来ることのない場所である。
まぁ見事に、迷う。
毛抜きが、どのジャンルのどのコーナーに置いているのかが、まずわからない。
それ以前に、いま自分がどのコーナーにいるかすらわからない。
というか、コスメというくくりのジャンルが、えげつなく多い。
たとえば口紅だけでも、色数が違えばメーカが違えば、もう何百種類もあるわけである。
で、化粧なんて口紅だけでは済まず、ファンデーションだのアイシャドーだの何やらかんやらが、これまた数百種類ずつ・・・
いやぁ、女性ってすごいなぁ。
あらためて、感嘆してしまった。
10分して、ようやく毛抜きを発見。
しかし、値段もピンキリでよくわからん・・・
けっきょく、ネットで評判のよいやつを探して買った。
コスメコーナーという迷路に迷い込んだ努力は、いったい何だったのか。
ちなみに選んだのは、ニゲロ社という、日本人の感覚としてはいろんなもん想像してまう名前のブランドのもの。
1,000円を超えるこの買い物が、果たして高いんだか安いんだかの判断もつかず。
少なくとも、抜きたい毛がサクサク抜けて、キーっとならずには済んでおります♪