キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

意外な習性

先日、会社の帰り道。
大阪環状線が何かしょうもない理由で、5分ほど遅延した。
ちょうど退社ラッシュの時間で、5分もあればプラットフォームは人でぎっちりとなる。
ぎっちりの人ごみの中に、埋もれていたときのことである。

ようやく到着した電車に、当然人が殺到する。
特にせっかちな大阪人は、われ先にとすさまじい勢いで電車に入る。
これはまぁ、たいがいの認識にもある光景。

意外だったのは、そのあと。
電車内の人々の隙間がなくなってきて、依然プラットフォームには、人が残っている。
圧迫感はほぼないが、身動きはとれないというくらいの状態である。


止まったのでる。
乗り込む人が。
その状態で、誰も乗り込もうとしない。

大阪人なら、少しでも早く移動することを考えて、無理やりにでもみんな乗り込もうとするんかと思ったのに。
後方で並んでた僕は、立ち止まったプラットフォームの人たちを追い越し、背中で人を押し込むような形で、電車内へと入った。
押し込めば、各ドアに10人は入るだろうという圧力である。


その点において見れば、過度の人口密度に慣れていないという、東京との大きな違いがある。
東京やったら、もうギリギリまで入ろうとするからね。
それこそ、手をつり革や自分のポケットに伸ばすことすら許されないほど、身動きのとれない過度の密度。

ラッシュに強くなったというのは、東京に住んだときに習得した、意外なスキルなのかも知れない。
まぁ、習得したからといって、めったに使うもんではないが。
言わずもがな、人ごみ嫌いやし。