キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

昭和のまち

平日にしか、会えない人がいる。
たいがいそれは、サービス業をしている友人である。

まぁせっかくのチャンスだということで、今日はGORIと昼前から会うことにした。
なぜか毎年、12月31日にだけ会うという、ヘンテコリンな関係である。


待ち合わせ場所は、大阪随一のスラム街がある場所。
純粋に、日本一のスラム街でもある。
あまりネットで地名出すとコワイので、あえて名前は出しません。

待ち合わせより先に到着したので、久しぶりにもっともディープな通りを徘徊。
相変わらず、ヴィトンの財布が2,900円で売ってたり、病院でしかもらえない錠剤が売ってたり、道路でフツーに人が寝てたり。
そして警察3人が、その目の前を素通りしたり。
法が適応されない地区が、目の前にあるのだ。


GORIと合流し、昼食をとってから、相変わらず魅力を失った電気街をまわる。
今回はあえて「普段絶対立ち入らないような店に入る!」というお約束を決めていたが、2軒ほどまわって飽きた。
まわったのは、いずれもアニメ関連のお店。
近代のアニメ業界は、お互いあまりに興味がなさすぎて、アトラクションにもならない。


そこからは、社会見学ということで、まぁ何というかその、あまり口外しにくいような場所へ。
男性しか行かないような場所、とだけ言うておきましょうか。
お恥ずかしながら、この場に来るのははじめてである。

道の左右から、歩を進めるごとに呼び込みが入る。
その店構えもさながら、この街全体の雰囲気がもう、今までにない別世界!
終始「すごいなぁ~」という言葉しか、出なかった。

30歳を過ぎた男子としてさらに恥ずかしいことに、けっきょく店には入らずじまい。
だって、純粋にそういうのキライやねんもん。
お金ありきの接客もやし、目の前の人物がなぜこんなとこに来ることになったか、考えてまうとブルーなるし。


街のすぐ横にあった商店街に、入ってみた。
昭和っ!

昔ながらの古臭い一杯飲み屋が立ち並んでいる。
どの店からも、1曲100円で歌えるカラオケが鳴り響く。
すれ違う人の10人に1人以上は、酔っている。

その他のお店も、基本は個人商店。
「なぜそれを仕入れた?」とセンスを疑いたくなる服屋とか。
入り口でがっつりご近所さんと座り込んで話している電気屋とか。

ビジュアルも人も、みなが昭和レトロ。
終戦後から高度経済成長までの繁華街ってのは、きっとこんな雰囲気やったんやなぁ~。
と、勝手に想像しては、ビール片手にニヤニヤしていた。


上記の一連の場所に、すべて同行してくれたGORIには、ほんま感謝したい。
普通、ぜったい嫌がるルートやもんな。

次回、約4ヶ月後の12月31日に再会できることを楽しみに、今日は寝るとしよう。