キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

午後5時過ぎの山登り

相変わらず、週末がヒマである。
今日は朝から、甥っ子が遊びに来ていたので、テレビを見ながら甥っ子と遊びながら過ごした。
一般家庭における、お父さんの過ごし方やんけっ!

甥っ子が夕方に帰り、まる1日家で腐るのはイカンと思ったのが、午後5時。
そろそろ体を冬眠から覚ますべきやろうと、着替えて散歩へ。

うちの地元のすばらしいところは、家から歩いて10分もすれば、林道があるということ。
いちおう舗装はされているものの、車がすれ違うには路肩の広い場所やないとできないし、しこたま上り坂が続く。


がっつり立ち並ぶ木々に囲まれ、ひたすら林道を進む。
空は黄色く色づきはじめる。
林道は日光が当たりにくいため、いっそう暗く感じる。

ひとり旅の最中なら、精神的にいちばんツライ時期である。
特に野宿旅の場合、「泊まる場所見つかるかなぁ・・・」という不安と焦燥のピークである。
“旅人あるある”を書いたところで、イメージはつかみにくいだろうが。

しかし、逆にものすごく新鮮で楽しい気分になれた。
この時間に、林に囲まれているシチュエーションというのが、日常生活とあまりにかけ離れているせいではないだろうか。


右へ左へ、何度も蛇行する道を20分ほど上り、途中ある岩場を曲がる。
地元の人間しか知らん、自然の展望台。
大きな一枚岩があり、そこから我が町・交野市を見下ろすことができるのだ。

来月から開通する高速道路が、風景を左右に走っていることに、複雑な心境になったり。
少しガスがかっていて、あまり遠くを見られなかったことが少しショックだったり。
それでも空気のきれいさ、歩いたあとの体のぬくもり、騒音のなさを感じては、どっぷり自分の世界に入れる。
よく「パワースポット」という名称を耳にするが、たいがい自然に体を置くと、そこはすべてパワースポットのような気がする。

風景を眺めながら、時おり目をつぶって瞑想をしていると、いろんなことが頭をよぎる。
特に今日は、いろんな旅のプランが次々と頭に浮かんだ。
イデアが枯れない限り、まだまだ旅人を引退できない。


何げない散歩だったが、ほんの1時間そこらで、ずいぶん有意義な時間に感じた。
せっかく近くに山あるんやから、ヒマあらば登るのもアリかな。

と、さわやかな日記を書いている最中にも、すでに脚は筋肉痛に侵されている。
体の冬眠の目覚めは、まだまだ時間がかかりそうだ・・・