キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

共食い、ブタ鍋!

「32歳でそんな趣味アカンやろ~」
初対面の、僕より2歳年上の人から言われた。
キックボードで能登半島をまわった話をしたさなか、である。
そのときは笑って過ごしたが、なぜか今朝は、その言葉が頭をぐるぐるよぎった。

アカンの?
何がどうアカンの?
そのとき、とっさに聞けばよかった。


仕事もせずキックボードばかり蹴っているわけではない。
家のことも、まだ至らないながらも、最低限の手伝いはしている。
年にほんの数回、連休があるときにだけ行う趣味である。

ただフラっと走るわけではない。
ほとんど休憩もなく、日が出て日が沈むまで、ほぼず~っと走り続けている。
ノドがカラカラになり、空腹に耐え切れない状態でも、まわりに人里がなく1~2時間走り続けないといけないときもある。
まわりが暗くなっても、そこが市街地だったり平地のない場所だったら、野宿すらできない。
1日3食とれて、屋根のある場所で眠るという、普段の当たり前がしあわせと気がつくのである。


とまぁ、思いつくだけでこんな感じ。
ただ誰もやってないというだけで、実に内容の濃い趣味である。
キックボードというくくりでなく、アウトドアというくくりとなれば、10年もの“経験”が蓄積されている。
たまに1人旅のアドバイスを乞われたときに、自分でもビックリするくらい、いろ~んな助言ができる。

「キックボードて!」という外見的な滑稽さははあれど、じゅうぶん趣味として成り立っているわけである。
そしてそれを、楽しんでいるのである。

それを否定されたとすれば、何をすればいいのだろうか。
金かける趣味持て、とか?
遊ばす仕事ばっかりやれ、とか?
人がやっているキャッチーな趣味を持て、とか?


まぁ、その人もただその場のノリで言うたんやと思うけどね。
別に怒ってるわけでも、恨んでいるわけでもない。
むしろ、「趣味とは何ぞや?」ということを考える、いいきっかけになった。

まぁ飽きるか、できない状態に陥らん限り、ひとり旅は続けて行くやろうな。
ヨメや子供ができたら、ひとりにこだわらなくても、車使って野宿旅とかできるやろうし。


どうでもいいが、ひとり旅について「なんでそんなことしようとしたん?」と聞かないでね。
ほんま、返答のしようがないから。

お店で、鍋パーティーがあるらしい。

昼間、都島の行きつけのお店(めったに行かないが)の仲間である、まほちゃんから連絡があった。
相変わらず平日に予定のない僕は、二つ返事で「行く!」と連絡。


というわけで、仕事帰りに都島で飲んでました。
午後7時半に店内に行くと、2名の客がいただけで、鍋メンバーは不在。

入店してすぐさま、先客に僕の話のネタをふってくれたマスターは、相変わらずうまい。
そして僕の旅自慢を、イヤな顔1つせず聞いてくれた2名も、うまい。

仲のいい人間に旅の話しても、もはや「そういう奴」というキャラができあがっているため、驚かれない。
僕も、ほとんどの人が経験できない旅をしていながら、自分の中で「普通」となってしまったため、自分から話そうとしない。
そういう意味で、久しぶりに熱く語れた気がする。
少なくとも、初対面の人を驚かすインパクトあることしているんだな、と再認識。


で、鍋パーティーが始まったのが、午後10時半。
実に3時間、何も食わずに粘っていたのだ。

鍋という食べ物は、たいがいハズレがない。
それは、鍋というカテゴリにおいては、白菜の芯が固かろうが、肉の品質が悪かろうが、許されるためである。
しかし今日食べた鍋には、味にも食材にも、寸分の妥協がない。
だからこそ、純粋においしい。

mixiの日記で喜怒哀楽を包み隠さず表現しているまほちゃんは、実におだやかな表情をしており、何かしら落ち込んでいないかと心配していたがご無用であった。
一度お店ですれ違いざま話した程度のジュンさんとは、今回はじめて座りでお話ができた。
初対面のHさんは、ストレートすぎるセクハラが潔すぎて、逆に面白かった。


常連さんの顔ぶれを見れば、その店の雰囲気がわかるというものである。
今回は内輪ネタに乗っかりきれないことが多々あったながら、やはりこのお店が好きやなぁ~、と再認識できた。

家が遠いため、今度いつ行けるかわからんけれど、また「おいしい酒」を飲みに行きます♪
参加者各位、お疲れ様でした!